決算サマリー
| 項目 | 2026年3月期 | 前期 | 増減率 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 33.22億円 | 32.50億円 | +2.2% | 35.00億円 |
| 営業利益 | 1.16億円 | 1.01億円 | +14.5% | 1.30億円 |
| 経常利益 | 1.10億円 | 0.90億円 | +21.3% | 1.20億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -0.69億円 | 0.67億円 | 赤字転落 | 0.90億円 |
| EPS | -86.99円 | 83.70円 | 赤字転落 | 112.14円 |
売上は小幅増だが、営業利益と経常利益は2桁増となった。ここだけを見ると改善決算に見える。ただし、最終赤字に落ちているため、営業外・特別損益、税金費用、個別要因の確認を外すと読み違える。
財務・キャッシュフロー
| 項目 | 2026年3月期 | 前期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 13.76億円 | 15.24億円 |
| 純資産 | 1.07億円 | 1.93億円 |
| 自己資本比率 | 7.8% | 12.7% |
| 営業CF | 1.17億円 | 0.89億円 |
| 投資CF | -0.55億円 | -0.14億円 |
| 財務CF | -1.24億円 | -0.67億円 |
| 現金及び現金同等物 | 5.14億円 | 5.75億円 |
営業CFはプラスで、損益よりキャッシュの見た目は悪くない。一方、純資産は1.07億円まで縮小し、自己資本比率は7.8%。この水準では、利益回復が遅れると市場は財務面を先に見る。
ポジティブ要因
営業利益は前期比14.5%増、経常利益は21.3%増となった。売上の伸びは2.2%にとどまるため、粗利率や販管費のコントロールが効いた可能性がある。
2027年3月期は売上高35.00億円(+5.4%)、営業利益1.30億円(+11.7%)、経常利益1.20億円(+9.0%)を見込む。会社計画どおりに進めば、最終黒字への回復が焦点になる。
リスク要因
最大のリスクは、最終赤字と資本の薄さが同時に出ている点である。営業利益が出ていても、純資産が1億円台まで薄いと、投資家は成長余地より先に安全余裕を見る。
配当は2026年3月期も年間20円を維持した。ただし、2027年3月期の配当予想は未定である。業績予想では黒字回復を見込むが、還元方針が見えにくい点は短期の評価を抑えやすい。
総合判断
総合判断は中立である。営業利益・経常利益は改善しているが、最終赤字と自己資本比率7.8%を軽く見る決算ではない。次は、2027年3月期の黒字回復が計画どおり進むか、営業CFがプラスを維持できるかが焦点になる。
出典
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、富士テクノホールディングス、開示日: 2026-05-29