決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,618.62億円 | 8,513.99億円 | -10.5% | 9,250.00億円 | - |
| 営業利益 | 678.48億円 | 890.73億円 | -23.8% | 370.00億円 | - |
| 純利益 | 508.09億円 | 683.24億円 | -25.6% | 300.00億円 | - |
| EPS | 247.27円 | 332.20円 | -25.6% | 147.00円 | - |
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -25.6% | 前年同期比 | 利益は反動減局面 |
| ROIC | 開示なし | - | 電力会社として短信開示はない |
| PER推移 | 想定5-7倍 | 補足市場データ未取得のためシナリオ前提 | 電力株として低位レンジを想定 |
ポジティブ要因
原子力発電量は増えた
伊方3号機の稼働日数増で原子力発電電力量は前年度比5.6%増の60.42億kWhとなった。
自己資本は厚くなった
自己資本比率は27.4%で前期の26.0%から改善し、純資産も4,775.31億円まで積み上がった。
配当は増額した
年間配当は50円で前期の40円から増え、2027年3月期予想も55円としている。
リスク要因
来期も減益計画である
2027年3月期は営業利益370.00億円、純利益300.00億円と、当期からさらに大きく減る計画である。
小売・卸販売電力量は弱い
総販売電力量は前年度比3.5%減の343.46億kWhで、卸販売の減少が響いている。
電力業は外部要因の影響が大きい
燃料費、電源構成、需給、制度変更の影響が大きく、利益の再現性は必ずしも高くない。
財務安全性
自己資本比率は27.4%で改善したが、電力会社としてはなおレバレッジの高い構造である。営業CFは822.90億円の黒字を確保している一方、投資CFの赤字が大きい。
業界動向との関連
電力業界は燃料価格、原子力稼働、需給制度変更の影響を強く受ける。安定配当を重視する見方はあるが、利益は制度と燃料要因で大きく振れるため、防御株といっても業績は一定ではない。
株価への示唆
前提は2027年3月期会社予想EPS147.00円である。補足市場データが未取得のため、ここでは電力株の想定PERを5倍から7倍で置く。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 5倍 | 147.00円 | 735円 |
| 中立 | 6倍 | 147.00円 | 882円 |
| 強気 | 7倍 | 147.00円 | 1,029円 |
原子力稼働の安定と需給改善が進む場合は強気シナリオに近づく可能性がある。一方で、燃料費悪化や制度要因で利益が下振れする場合は弱気シナリオを意識しやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
今期の総括
2026年3月期は、前期高水準からの反動で利益が減ったが、財務と配当の土台は一定程度維持した決算だった。
来期見通し
会社は2027年3月期に売上高9,250.00億円、営業利益370.00億円、経常利益400.00億円、純利益300.00億円、EPS147.00円を見込む。売上は増えても利益は大きく減る見通しである。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。配当と財務改善は評価できるが、来期減益幅が大きく、利益の見通しが外部要因に左右されやすいからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信・開示資料を基に作成しています。
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年4月30日開示
- 株価への示唆は会社予想EPSとシナリオPER仮定に基づく試算です。