含み損は何を表すか
購入した株式や投資信託の評価額が取得額を下回ると、売却していなくても含み損が生じています。売却していないため損益は確定していませんが、現在の市場価格で見た資産価値が下がっていることは変わりません。「売らなければ損ではない」と考えて、資産価値の変化や投資理由を無視するのは危険です。
一方、含み損をすべて確定損と同じように扱うのも正確ではありません。保有中の評価損益と売却時に確定する損益は区別され、税務上の扱いも売却や商品によって異なります。含み損があるという理由だけで、必ず売却すべきとは言えません。
見直すときの基準
株価が下がった理由が市場全体にあるのか、企業の業績や財務など個別の変化にあるのかを確認します。投資した理由が変わっていないか、保有比率が大きくなりすぎていないか、近く使うお金を投じていないかも点検します。買値に戻るまで待つことだけを売却条件にすると、現在の情報が判断に反映されません。
含み損の額は損失確定を迫る合図ではなく、資産価値と投資前提を確認する材料です。売る・持つのどちらを選ぶ場合も、当初の計画と今の状況を照らします。