追証が起きる流れ

信用取引では、建玉に対して保証金を差し入れます。

株価が不利に動くと、評価損が保証金を削ります。保証金維持率が証券会社の定める基準を下回ると、追加の保証金が必要になります。

起きること内容
株価が逆方向に動く信用買いは下落、信用売りは上昇で損失
評価損が膨らむ保証金から損失が差し引かれる
維持率が下がる担保余力が不足する
追証発生追加入金や建玉整理が必要になる

証券会社ごとに計算時点や期限は異なるため、口座開設前にルールを確認しておく必要があります。

簡単な計算例

保証金30万円で100万円分の信用買いをしたとします。

株価変動評価損保証金の残り
-5%-5万円25万円
-10%-10万円20万円
-15%-15万円15万円

100万円の建玉に対して保証金の残りが20万円なら20%です。ここを下回ると追証ラインに接近します。

実際には金利、手数料、代用有価証券の評価下落も影響します。ギリギリの維持率で取引すると、少しの値動きで追証になります。

追証を避ける防衛策

追証対策は、発生してから考えるものではありません。

防衛策効果
建玉を小さくする維持率に余裕ができる
損切り価格を決める追証前に撤退しやすい
代用有価証券を使いすぎない担保株の値下がりリスクを減らす
決算またぎを避ける急変リスクを抑える
アラートを設定する維持率低下に早く気づける

一番効くのは、最初から余力を残すことです。

まとめ

  • 追証は担保不足で発生する追加保証金
  • 建玉が大きいほど少しの値動きで追証に近づく
  • 代用有価証券の下落でも維持率は悪化する
  • 追証回避の基本は、建玉を小さくして早めに損切りすること

信用取引では、利益目標より先に追証ラインを確認する。この順番を守るだけで、致命傷の確率はかなり下げられます。

出典

本記事は、信用取引制度と委託保証金に関する日本取引所グループの情報を基に作成しています。

本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。