肩と頭の高さに加え、谷の位置を見る
ヘッドアンドショルダートップは三つの山を持ち、中央の山が左右より高い形です。左の山が左肩、中央が頭、右が右肩に当たります。二つの谷を結んだ線がネックラインで、そこを下に抜けることを完成条件とする見方があります。
三つの山がほぼ同じ高さのトリプルトップとは、中央が高い点が違います。実際の図は左右対称とは限らず、谷の高さが違えばネックラインも傾きます。水平線を一本引く場合と、谷を結ぶ斜線を使う場合で、判定する価格も変わります。
中央125円、左右115円と116円という架空例
独自例で価格が100円、115円、105円、125円、105円、116円、102円の順に動いたとします。以降の価格も円で示します。中央の125は左右115と116より高く、二つの谷はともに105です。今回は谷が同じ高さなので、ネックラインを105の水平線で表せます。最後の102はその下です。
右肩116は左肩115よりわずかに高いものの、頭125を超えていません。左右の肩が必ず同じ値段という条件ではないことが分かります。図の間隔は説明用で、山や谷を作る日数や、実際の銘柄の推移を示してはいません。
右肩の段階では、完成後の下落は見えていない
116へ戻った時点で、次に125を超えて上がる可能性も残ります。後に102へ下げたことを使って、116の時点でも下落が確実だったと評価することはできません。
ネックラインを一時的に割った後、再び上へ戻る場合もあります。終値での割れを条件にするなら、日中だけの下抜けとは区別します。出来高が増えた場合も、それだけで下落の継続が証明されるわけではありません。
頭の高さは、将来の下落幅の証拠ではない
この例で頭125とネックライン105の差は20です。その幅を105から引いて85を目安にする方法があります。ただし85は図の寸法から置いた値であり、企業の適正価値を計算した数字ではありません。そこまで下がることも、下がった後に止まることも決まっていません。
チャートの形から参加者の意図や業績の悪化を直接読み取ることもできません。会社の発表や市場全体の変化を調べ、保有する理由が変わったかを別に考えます。三尊という名前が付いたことと、取るべき売買が一つに定まることは同じではありません。
出典
用語の参考資料確認日:2026年10月23日。