三羽烏とは?3本の陰線と下落の背景を分けて見る

どの期間でも、始値と終値の関係を確かめる

陰線は、日足ならその日の終値が始値より低い足です。前日比マイナスと同じ意味ではありません。三羽烏として見る際は、陰線が3本続くことに加え、終値の切り下がりや、前の実体に対する次の始値の位置を見ます。

単に小さな陰線が三つある場合と、大きな実体が下へ並ぶ場合は違います。表示する時間軸もそろえ、日足3本と短い時間足3本を同じ期間の情報として扱わないようにします。

始値が前日より高くても陰線になる例

以下は1株あたり円で示す独自の架空例です。

期間始値高値安値終値
1本目120121112113
2本目115116106107
3本目109110100101

これは説明用の架空価格です。2本目は前の終値113より高い115から始まりますが、終値107なので陰線になります。3本とも始値から下がり、終値も順に低くなっています。足の陰陽と、前の終値からの変化を分けると、数値の読み違いを減らせます。

売買の原因は形から特定できない

3期間の下落には、利益確定、悪材料、指数全体の売りなど、異なる背景があり得ます。出来高が増えても、それだけで誰が売ったかは確定しません。「機関投資家が売り切った」といった説明には、別の根拠が必要です。

上昇後に出た場合と、すでに長く下落した後では、直前までの変動幅も違います。後者で形を見て空売りを始めれば、その後の反発で損失が出る場合があります。パターンから将来の値幅や反発の時期は計算できません。

保有の前提と、負担する金額を点検する

個別株なら決算や事業見通し、投資信託なら投資対象や資産配分を調べます。日々の形と、長期で保有する理由が変わったかは別の問いです。予定支出のために換金が必要なら、価格予想より資金の必要時期も判断に入ります。

形を見て直ちに売買するより、下落の情報が自分の想定に何を変えたかを記録すると、後から検証できます。3本の足だけで強い弱いを断定せず、表示期間と材料をそろえて読むための用語です。

出典

用語の参考資料確認日:2026年10月23日。