捨て子線とは?孤立した十字線の前後の窓を確かめる

小さな実体と、実体のない十字線を分ける

捨て子線では、始値と終値が同じかほぼ同じ十字線が、前後の足から離れる形を見ます。下落後に下へ離れた十字線、その次に上へ離れた陽線が出る底の形と、上昇後に上下を逆にした天井の形があります。

明けの明星や宵の明星にも、中央に小さな足を挟む形があります。十字線かどうか、実体だけでなくヒゲまで離れているかなど、判定条件が違います。似た三本をすべて同じ名前で扱うと、後の検証条件も変わってしまいます。

高値と安値まで離れた架空例

一本目が始値110円、高値112円、安値98円、終値100円の陰線という独自例です。以降の価格も円で示します。二本目は始値・終値とも93、高値95、安値91の十字線です。二本目の高値95は前の安値98より低く、ヒゲを含めて下に離れています。

三本目を始値99、高値108、安値97、終値106の陽線とすると、その安値97も十字線の高値95より上です。中央の十字線の前後に、価格帯の重ならない窓ができます。独自作図の例は、実体だけでなく高値・安値も離れる条件にそろえています。

十字線だけでは、三本の形は完成しない

二本目が確定した時点では、次の日がどう始まり、どこで終わるかは分かりません。三本目が安く始まったり、安値が十字線の価格帯まで下がったりすれば、前後から孤立する条件は満たしません。

図を後から見ると中央の足だけが目立ちますが、二本目の段階で買うのは完成後の形を確認した行動ではありません。三本目まで待つ場合も、価格がすでに上がった位置から取引することがあります。形を確認する時点と、その際の売買価格を一緒に考えます。

珍しさを勝率の根拠にしない

このような厳しい条件の形は、緩い条件より出現例が減ります。しかし例が少ないことは、将来よく当たる証拠ではありません。データ期間や市場、検出条件を決めずに「強い転換」と断定することもできません。

窓には決算発表などの材料が関わる場合があります。材料の内容と、その後に会社の利益見通しが変わったかを別に調べます。十字線の四本値は参加者の意図を直接測ったものではなく、次の足が陽線でも、その後の値上がりや損失の上限までは示しません。

出典

用語の参考資料確認日:2026年10月23日。