お金持ちが買わないもの?購入額より総費用と使い道で考える

「買わないもの」リストをうのみにしない

富裕層が避ける買い物を並べた記事や動画は目を引きますが、誰を富裕層と定義したのか、調査対象や時期が明らかでないことがあります。ある人が買わないからといって、その商品が家計に悪いとは限りません。広告や体験談を、全員に当てはまる法則とは区別します。

高額な車やブランド品、分割払いなどは、使う目的や収入に対する負担が人によって異なります。購入そのものを善悪で判断せず、購入後の維持費や将来の支出を含めて無理なく払えるかを確認します。

自分の家計で考える

  • 何のために買い、どの程度使う予定か
  • 購入費に加えて維持費・更新費が発生するか
  • 借入を利用するなら、金利や返済総額はいくらか
  • 購入後も生活防衛資金や将来の積立を確保できるか
  • 同じ満足をより少ない費用で得る方法はあるか

他人の消費習慣より、自分の収入、固定費、優先したい生活目標を整理する方が実行しやすい基準になります。資産形成を目的とする場合も、極端な節約や必要な支出の先送りが適切とは限りません。

本体価格だけでは、使う負担が分からない

ある道具の本体が8万円、維持費が月2,000円とします。5年間では維持費12万円を加え、総費用は20万円です。毎年4回使うなら合計20回で、1回当たり1万円になります。借りる費用が1回5,000円なら、同じ20回で10万円です。いずれも説明用の仮定で、特定商品の相場ではありません。

ただし、所有すれば使いたい日にすぐ使える一方、借りる方法には予約や運搬の負担があるかもしれません。使用頻度、故障時の対応、保管場所、売却価値が変われば比較も変わります。分割払いなら、支払回数ではなく手数料を含む総額が費用に加わります。

この比較に「富裕層なら借りる」といった前提は必要ありません。資産に余裕がある人が所有の便益を選ぶことも、収入が限られた人が仕事に必要な道具を買うこともあります。買わなかった金額のすべてを投資できるとも限らないため、節約額に高い利回りを掛けて購入を一律に否定する説明にも無理があります。

参考資料

参考資料の確認日:2026年10月23日。