狼狽売りと投資心理:現在の値下がりの仮例、2,000円×150株→1,800円×150株:3万円減、ここから10%下落を仮定、1,800円→1,620円:さらに2.7万円減、心理と計算の区別、怖い未来を確定せず、現在値と仮定を明示

悪いシナリオだけが現実に感じられる

相場が下がり続ける画面を見ると、先の下落まで決まったように感じることがあります。損失の表示を消したい気持ちや、ほかの人が売ったと聞く不安も、注文を急がせる場合があります。しかし、現在の感情から将来の株価の経路は分かりません。

感情を否定する必要はありません。「何が怖いか」を、家計へ及ぶ金額や必要な支出と結びつけて確かめます。実際に保有量が大きすぎると分かったなら、我慢だけを求めないようにします。

一度の下落から将来を決めない仮例

仮に1株2,000円で150株持ち、1,800円へ下がると、時価は30万円から27万円へ減ります。そこからさらに10%下がるなら1,620円、減少は2万7,000円です。「また3万円減る」と考える場合とは基準額が異なります。

これは次も10%下がるという予測ではありません。将来の不安を数値にする時も、現在値と想定する率を明示するための例です。損失を厳密にこの額へ限定できるという意味でもありません。

事実・想像・対応を分ける

メモには、実際の会社発表、まだ確かめていない予想、自分の支出予定を分けます。市場全体の下落なのか、保有先の業績や財務に変化があるのかを調べます。SNSで同じ悲観が繰り返されても、独立した裏付けが増えたとは限りません。

追加の注文を急ぐ理由がなければ、記録を読み直す時間を取れます。既存の注文や支払いは把握し、確認を止めるための放置にはしません。

狼狽売りを避けたつもりで、根拠が崩れた資産まで持ち続けることも避けたい判断です。保有にも売却にも現在の情報を使い、後の反発を知ってから理由を書き換えないようにします。

出典