三羽烏はNISAの売買指示ではない

三羽烏とは

ローソク足チャートで、上昇の後に陰線が続き、終値が段階的に下がる形を「三羽烏」と呼び、上昇の勢いが弱まった可能性を読む人がいます。ローソク足は始値、高値、安値、終値を一つの記号にまとめたものです。ただし、チャートの形は将来の値動きを保証しません。

三本の陰線が出ても、その背景はさまざまです。決算発表後の見直し、市場全体の下落、大口注文など、価格を動かした理由を確かめないと、同じ形を同じ意味には読めません。

NISAとチャート分析は別の話

NISAは、対象商品から得られる利益について税の優遇を受ける口座制度です。制度そのものが、三羽烏のような分析手法を推奨するわけではありません。日本証券業協会によると、NISA口座で信用取引を行うことはできません。したがって、三羽烏を見て信用売りをする取引はNISA口座では行えません。

保有株をNISA口座内で売却することはできますが、三羽烏が出たという理由だけで売るかどうかを決めるのではなく、購入時の前提や会社の業績、投資期間、資金の用途と合わせて考えます。形を見て売買を繰り返すと、長期投資の計画から外れる場合があります。

使うなら確認したいこと

  1. それまでの株価は本当に上昇していたか。
  2. 陰線が出た時期に、決算や会社発表など別の材料があったか。
  3. 出来高や市場全体の値動きにも変化があるか。
  4. チャート以外に、保有理由や売却条件が変わったか。

チャートの形が崩れたように見えても、売買の結論を急ぐ必要はありません。ほかの根拠と矛盾するときは、判断を保留する選択もあります。

まとめ

三羽烏は相場の弱さを考えるチャート上の目印ですが、必ず下がるという予言ではありません。NISAの税制と分析手法を分け、企業や市場の状況、保有目的を含めて判断します。

出典