毛抜き底とは
毛抜き底は、ローソク足チャートで二度つけた安値がほぼ同じ水準に並ぶ形を指します。下落の後にこの形が現れると、同じ価格帯で下げ止まったように見えるため、反転の可能性を考える材料として使われます。二つの安値が一円単位で同じである必要はなく、どの程度の差まで同じとみなすかにも決まった基準はありません。
たとえば、株価が1,200円から下げ、1,000円まで下落した後に1,080円へ戻り、再び1,010円まで下げて反発したとします。二つの安値は近い水準ですが、ここだけで底打ちと判断することはできません。二度目の安値をつけた後に前の戻り高値を超えたか、出来高や市場全体に変化があるかなどを観察する見方があります。確認を待てば買値が上がることもあり、形だけで先回りすれば下落が続くこともあります。
似た形と区別する
安値が二回並んでも、二つの谷の間が短すぎる場合や、全体が大きな下落トレンドの途中である場合があります。ローソク足の実体とひげのどちらを安値として見るか、日足か週足かによっても形の見え方は変わります。都合のよい時間軸だけを選ぶと、後からいくらでもパターンを見つけられてしまいます。
投資判断に使う前の確認
- どの時間軸のチャートで、何を安値として採るかを決める。
- 二つの安値の間に、反発を示す高値があるか確認する。
- 反発後にその高値を上回ったかを確認する。上回らない場合も、すぐ下落が続くと断定しない。
- 会社の決算や開示を読み、株価以外の投資理由が変わっていないか調べる。
- 予想が外れた場合の損失額を先に計算し、無理のない投資額にする。
毛抜き底を知る利点は、同じ価格帯で下げ止まる動きに注目し、相場の観察ポイントを整理できることです。反転や利益を保証する形ではないため、買いサインとして機械的に使わず、企業の状況や資金計画と合わせて判断しましょう。