時間を買う投資とは?実例でわかる投資判断の使い方:架空の掃除サービス:月額7,800円、以前の掃除:2時間 × 月2回 = 月4時間、本人の準備・連絡:20分 × 2回 = 40分、実際に空く時間:月3時間20分、空く一時間当たりの費用:2,340円、収入の増加や、幸福の保証を表す数字ではない

掃除の外注で、休日はどれだけ空くのか

休日の掃除を任せれば、まとまった時間を家族と過ごせるかもしれない。「時間を買う投資」は、このように支出で負担を減らす考え方です。サービスの料金だけでなく、自分に残る作業も含めて考えます。以下は実在の料金表や利用者の体験談ではない仮例です。

掃除を任せる一つの家計例

架空の家計が、自分で一回2時間かけていた掃除を、月2回外注するとします。月の料金は交通費等込み7,800円。ただし、各回の連絡や準備に20分ずつ本人の時間がかかります。

元の作業は月4時間、増える手間は合計40分なので、差し引き空くのは月3時間20分です。費用をその時間で割れば、空く一時間当たり2,340円となります。移動や後片付けなど、これ以外の増減がない条件です。

これはサービス提供者の時給でも、利用者が得る収入でもありません。本人の仕事の時給が高くても、追加の仕事を実際に受けなければ、現金収入は増えません。休めることや負担の軽減に、その支出を払いたいかを考えるための目安です。

学習や通勤では、比べる負担が変わる

仕事の技能を学ぶ場合は、受講や練習の時間が先に必要になります。学んだ技能が仕事で使えなければ、想定した時短は起きません。修了証だけを、将来の自由時間と同じものにはできません。

通勤を短くする引っ越しなら、家賃以外にも初期費用や家族の移動が関わります。勤務先や出社日数が変われば、以前の便利さが続かないこともあります。掃除の外注と同じ時間単価だけで優劣を決めにくい理由です。

時間が空いたことと、満足したことを分ける

Whillansらの2017年の論文は、時間を節約する支出と生活満足度の関連に加え、購入した日の感情を比べる実験を報告しています。日本のどの家計でも特定のサービスが有効だと保証する資料ではありません。

空いた時間を望んだ用途に使えたか、かえって管理が負担になったかは、利用後の経験から分かる部分です。支出が生活費や必要な備えを圧迫するなら、その負担も含めた選択になります。金融資産が増えなくても価値がある場合と、払った費用に納得できない場合を分けて捉えます。

出典

出典確認日:2026年10月23日。