記事の図解

地政学リスクを長期投資で考える

「遠くの戦争は買い」という相場格言は、地理的に離れた紛争の影響が限定的と市場に見なされ、株価が戻ることがあるという経験則として語られます。しかし、紛争は人命や生活に重大な被害をもたらし、エネルギー、物流、貿易、政策を通じて遠くの企業にも影響します。距離だけで影響の大小は決まりません。

長期投資では、短期の株価反応に合わせて売買するより、保有企業の仕入れ先、販売地域、輸送経路、資源価格への依存を確認します。市場が一時的に過剰反応することも、影響を十分に織り込んでいないこともあります。格言を機械的な買い指示にせず、事業への影響を調べる入口にとどめます。