前の足のどこに収まるのか
はらみ足は、二本目の小さな実体が、先行する足の実体の範囲に収まるローソク足の組み合わせです。TradingViewの弱気はらみ線では、大きな陽線の後に、小さな陰線の実体が内側へ入る形を説明しています。
本稿も実体の包含を基準にします。高値から安値まで全体が前の足へ収まる条件と混同すると、別の形を数えることになります。説明や検出ツールによって条件の細部が異なる場合は、使っている基準をそろえる必要があります。
四本値で包含を確認する
独自の仮例として、一本目を始値100円、高値124円、安値98円、終値120円とします。実体の範囲は100〜120円です。二本目を始値116円、高値126円、安値94円、終値110円とすると、実体110〜116円は前の実体の中に入ります。
一方、二本目の高値126円は前の高値124円を上回り、安値94円は前の安値98円を下回っています。この例では実体は小さくても全値幅は広がっており、「日中の値動き全体が収縮した」とまではいえません。図は同じ価格縮尺でこの違いを示します。
形と反転の解釈を分ける
弱気の反転候補として扱う場合には、直前の上昇という文脈も必要です。二本を切り取っただけでは、それまでのトレンドは分かりません。ツールが移動平均線などでトレンドを判定するなら、その設定も検出結果へ影響します。
条件に合う形が出ても、その後に前の高値を超えて上昇する可能性があります。二本目が陰線であることは、その足の終値が始値より低いという記録であり、翌日以降の下落を保証しません。
確定する前の足を同じ条件にしない
日足を場中に見ている場合、二本目の終値はまだ決まっていません。いったん前の実体へ入っていても、引けまでに外へ出ることがあります。確定した過去のパターンと、進行中の形を同じ条件で比較することはできません。
形を振り返るなら、足の期間、実体の大きさ、包含の条件、トレンド判定、確定を知った時点を残せます。はらみ足という一つの名称から、値幅の収縮、参加者の心理、次の売買方向を一度に推測しないことが、読み方の基礎になります。
出典
参考資料の確認日:2026年10月23日。