二日とも下げ止まった価格を見る
ある株が売られ、二日続けて同じ辺りで下げ止まる。ローソク足でこの安値の並びを表す呼び方が毛抜き底です。二本の安値が毛抜きの先のようにそろうことから、この名で呼ばれます。陽線と陰線の組合せだけで決まる型ではありません。
着目するのはひげの先にあたる安値です。終値が同じでも、安値が大きく違えば別の配置になります。また、上昇中の小さな押しで同じ安値が出た場合と、大きく下げた後に出た場合では、それまでの経過が異なります。
始値と終値が異なる二本の仮例
| 日 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 1日目 | 940 | 950 | 900 | 910 |
| 2日目 | 915 | 945 | 900 | 935 |
独自に置いた数値では、二日とも安値は900です。最初は陰線、次は陽線ですが、終値は一致していません。二日目に始値より上で終わった点と、安値を更新しなかった点は、別々の事実として読めます。
この表は底を確定した例ではなく、二本の安値がそろう配置を示しています。その後に900を下回れば、少なくともその水準を保つという見方は崩れます。
ダブルボトムとは時間のまとまりが違う
毛抜き底は主に連続する二本のローソク足の関係です。ダブルボトムは、一度反発を挟んだ二つの谷と戻り高値を見るため、複数の日や週にわたることがあります。同じ安値を二度つけるという説明だけで、両者を同一視すると、待つべき条件が曖昧になります。
どちらの型でも、下値が守られ続ける契約はありません。特に値動きが小さく取引も少ない銘柄では、近い安値が偶然に続いている可能性もあります。
安値の一致から注文者の意図は断定できない
同じ価格で反発したために「大口が必ず買い支えている」と感じる場合がありますが、ローソク足だけでは買い手の資金量や注文の継続予定は分かりません。翌日の悪材料で、その価格を飛び越えて取引が始まる場合もあります。
この型の意味は、観察した二本について安値がそろったと説明できることです。価格が崩れた後まで安いからと買い増すかどうかは、企業の状況や保有量を含む別の判断になります。
出典
参考資料の確認日:2026年10月23日。