形を見ている期間を先に確認する
ダブルトップは、近い価格の二つの高値と、その間の谷を組み合わせて読む形です。谷を下回るかを、値動きの変化の目安にします。長期で保有する場合も、二つの山が見えたことだけで、その会社の利益成長が終わったとは判断できません。
日足の数日間にできた小さな形と、週足で長く続いた高値・安値は扱う期間が違います。数年保有する方針なら、どの価格変化を見直しのきっかけにするかを先に決め、後から都合のよい時間軸へ変えないようにします。
1,100円の谷を割るまでと割った後
図は1,200円まで上昇後、1,100円へ下がり、1,190円へ戻った仮想例です。二つの高値だけなら、横ばいの途中から高値更新へ向かう場合もあります。図では1,080円へ下がるため、以前の谷も下回ったことが分かります。
この事実から次の下落率や継続期間は分かりません。線の判定に使った期間と価格を残し、会社の決算や市場全体の動きがどう変わったかを別に確認します。短い足の弱さを理由に売買を繰り返すことが、長期の成長を保有する目的と合っているかも点検します。
価格と利益の変化を同じ根拠にしない
架空の会社で、株価1,200円、予想EPS60円なら予想PER20倍です。株価1,080円となった時、EPSが60円のままなら18倍、40円へ下方修正されていれば27倍になります。EPSは1株当たり利益で、PERは株価をEPSで割った倍率です。
同じ価格の下落でも、利益見通しが変わったかによって評価は違います。どの倍率が適切かは別に調べる必要があり、ダブルトップの形から利益を選ぶことはできません。新しい開示があれば、売上、採算、財務のどこを保有理由としていたかを読み直します。
保有量と使う時期を合わせて見直す
生活で使う時期が近づいたお金は、価格が以前の高値へ戻るまで待てるとは限りません。支払日と必要額、別の預金を確認し、長期方針という言葉だけで現金化を延ばさないようにします。保有比率が高い一社なら、一部を減らす案も比較できます。
売却後に上がる可能性も、保有を続けてさらに下がる可能性もあります。全額売るか全額持つかだけでなく、数量と残す理由を記録します。チャートの形、会社の開示、家計の条件を別の欄へ置き、結果だけで当時の判断を採点しないために使います。