三つの谷だけで完成としない
逆ヘッドアンドショルダーは、逆三尊とも呼ばれ、中央が最も深い三つの谷と、その間の二つの高値から成る形です。下落後の安値更新の変化などを観察し、戻り高値を結ぶネックラインの上抜けを確認する考え方です。図は独自の仮想価格で、実際の底値や将来の上昇を保証しません。
最初は、左から谷を一番、二番、三番と数えます。次に二番目が最も低いかを数字で確認します。形の名前を先に決めず、確認できた価格だけを順に記録するところから始めます。
900円・800円・890円の谷を読む
図では1,050円から下がり、一番目の谷900円、戻り高値1,000円、二番目の谷800円、次の戻り高値1,000円、三番目の谷890円となっています。中央800円に対し、左右の900円と890円は高い位置です。
二つの戻り高値は同じ1,000円なので、この図のネックラインは水平です。谷だけを見ていると、下落の後どこまで戻れたかを見落とします。三番目の谷の後1,010円になると、戻り高値の水準も超えています。三つの谷が見えた時点と、上抜け後では使える情報が違います。
右肩の未来を先に描かない
三番目の谷が形成中なら、さらに下がって中央800円を割る可能性もあります。図を後から見ると完成が明白でも、当時の右側はまだ分かっていません。上抜ける前に購入する場合と、確定した価格で上抜けを確認した後に購入する場合を分けます。
チャートの拡大縮小でも形の印象は変わるため、観測した高値・安値の順番と期間を残します。日足なら引けた値か場中の値か、週足なら週の終わりかを確認します。検出ツールの表示も、形成中と完成済みで条件が違う場合があります。
今回確認したTradingViewの自動チャートパターンの説明では、主要な点を探すため前後5本を比べるピボットを使います。後の足を待って谷が確定する判定と、その安値が出た瞬間の判断は同じではありません。後から表示された位置で、当時も買えた扱いにして成績を計算しないようにします。
購入の価格と量は別に計算する
仮に上抜け後1,010円で100株を買い、900円へ下がった場合、費用と配当を除く損失は1万1,000円です。ネックライン1,000円を見直しの目安としても、その価格で必ず売却できるわけではありません。
図の谷800円を最安値と知っているのは、図を後から見た条件です。底で買えなかっただけで判断を失敗とせず、何を確認して参加したかを振り返ります。会社の利益や財務、生活費を除いた原資も調べ、足型が整ったことを全額購入の理由にしないようにします。