ダブルトップと投資心理|焦りや思い込みに流されない考え方

前の高値への記憶が形を先取りしていないか

ダブルトップは、近い水準の二つの高値と、その間の安値を組にして読む形です。間の谷を下回るかなどで、上昇の変化を観察します。二つ目の山ができそうに見えた段階と、反落して谷を割った段階では、確認できる情報が違います。

以前1,200円で売りそびれた記憶が強いと、再び近づいた時点で「また止まる」と決めつける場合があります。自分の印象に残る価格と、市場全体の注文が集中している事実を同じと扱わないようにします。

1,200円・1,190円の二つの山を読む

図は1,050円から1,200円へ上がり、1,100円へ下がった後、再び1,190円まで戻る仮想価格です。二つ目の山は前の高値へ近いものの、この時点でその後の下落は確定していません。1,100円を維持して再上昇する経路もあり得ます。

図は続いて1,080円、1,070円と下がる設定で、二つの山の間の谷1,100円も割っています。実際に観察するなら、場中に割れれば認めるのか、終値で確認するのかを先に決めます。未来の下落を右側へ先に描いて、当時も完成が分かっていたと数えないことです。

下がってほしい気持ちと数量を分ける

早く売った後にさらに上がると、ダブルトップになって下がってほしいと感じることがあります。しかし、自分の前の取引を正当化したい気持ちは、会社の価値や次の注文の根拠ではありません。保有している場合も、含み損を避けたい恐怖だけで全額を売っていないかを確認します。

仮に1,190円で100株買い、1,080円で売れば、費用や配当を除く損失は1万1,000円です。形の名前と関係なく、自分が持つ数量による負担は残ります。観察する線と、どこまで保有するかの条件を別に記録します。

完成しなかった例も同じ条件で残す

最初に見た高値二つ、間の安値、対象期間を保存します。後から下落した例だけを選ばず、高値を更新して二つの山の想定が崩れた例も残します。条件が不適切だった場合と、条件どおり観察しても結果が外れた場合を分けます。

チャートを引き直すなら元の図を残し、何の新情報で変えたかを書きます。短い時間足の形を、長期の天井だと言い換えないようにします。会社の開示、資金用途、売買できる価格を確認し、下落した結果を見た後の説明と、事前の判断を区別して振り返ります。

出典