抵抗帯は他人の注文を確定する線ではない
レジスタンスラインは、過去の高値などを結び、上昇が止まりやすいと考える価格帯の目安です。上値抵抗線とも呼ばれ、水平な価格帯や戻り高値を結ぶ斜めの線として使われます。線を引いても、そこへ売り注文が必ず出るわけではありません。
以前1,200円で売りそびれた人には、同じ価格が戻ったら売りたい水準になる場合があります。しかし、自分の経験が市場全体の保有価格や注文量を表すわけではありません。他人の心理を想像した説明と、実際の価格や売買で確認した事実を分けます。
1,200円を一度超えても上に残るとは限らない
図は説明用の仮想価格で、横軸は観測順です。1,050円から1,200円へ上がり、1,100円へ戻った後、再び1,200円で止まった例を示しています。1,200円付近を抵抗帯の候補として観察できますが、次も止まると決まるわけではありません。
その後1,210円を付け、次の観測で1,180円となっています。一時的に上へ出た事実と、その上で取引が続く状態は違います。日足で使うなら場中の高値を見るのか終値を見るのかを決め、週足なら週が終わる前の値と完成した値を分けます。都合のよい時点だけを選ぶと、外れた場面を検証できなくなります。
売った後の上昇を悔しさだけで追わない
抵抗帯のすぐ下で売った後に上がると、予想を取り戻すため買い直したくなる場合があります。仮に100株を1,190円で売り、1,210円で同じ100株を買い直せば、費用を除いても2,000円多い資金が必要です。その後に必ず上がれば埋められる、とは考えられません。
買い直しの条件を決めるなら、何を上抜けと認めるか、どの価格と数量を許容するかを先に残します。反対に、線へこだわって会社の新しい好材料や価格帯の変化を無視すると、過去の線を守ることが目的になります。線の当たり外れと、資金管理に沿って行動したかを別々に評価します。
最初の線と判断条件を保存する
線を引く際は、対象期間、日足か週足か、ヒゲ先か終値か、使った高値を記録します。最初の図と日付を保存し、後から線を引き直す場合も前のものを消しません。実際の売買量や会社の開示など、価格帯の状況を変えた情報も残します。
抵抗帯は一点の絶対価格ではなく、誤差を含む観察の目安として扱います。線を超えたから全資金で買う、線へ来たから必ず売るとせず、保有理由と数量も確認します。注文を出す場合、表示価格で全量が成立する保証はないため、成行・指値の条件と売買できる数量も別に点検します。