現物取引との違い
現物取引は、手元資金で株を買い、保有株を売る取引です。
信用取引は、証券会社から資金や株を借りるため、買いだけでなく売りから入ることもできます。
| 項目 | 現物取引 | 信用取引 |
|---|---|---|
| 取引資金 | 手元資金の範囲内 | 保証金を担保に資金や株を借りる |
| 売りから入る取引 | 原則できない | 信用売りで可能 |
| コスト | 売買手数料など | 金利、貸株料、逆日歩なども発生 |
| 損失リスク | 投資額が上限になりやすい | 保証金を超える損失もあり得る |
信用取引は便利ですが、借りて取引する仕組みであることを忘れると危険です。
約3.3倍の意味
委託保証金が30%なら、30万円の保証金で100万円分の建玉を持てる計算になります。
これをレバレッジと呼びます。
| 保証金 | 最大建玉の目安 |
|---|---|
| 30万円 | 約100万円 |
| 50万円 | 約166万円 |
| 100万円 | 約333万円 |
ただし、株価が逆方向に動くと損失も同じ倍率で大きくなります。100万円の現物株が10%下がれば損失は10万円ですが、30万円の保証金で100万円分を建てていた場合、保証金に対する損失率は約33%になります。
初心者の安全ルール
最初に守るべきルールは、最大建玉を使わないことです。
| ルール | 理由 |
|---|---|
| 建玉は保証金の1倍以内から始める | 値動きに慣れるため |
| 損切りラインを先に決める | 追証になる前に撤退するため |
| 決算前後は建玉を軽くする | 窓開け急落を避けるため |
| 代用有価証券に頼りすぎない | 担保株の値下がりでも維持率が下がるため |
信用取引の失敗は、売買タイミングより資金管理の失敗で起きることが多いです。
まとめ
- 信用取引は資金や株を借りて行う取引
- 委託保証金は原則30%以上で、約3.3倍の建玉が可能
- 最大倍率を使うほど追証リスクが高まる
- 初心者は建玉を小さくし、損切りラインを先に決める
信用取引は攻めの道具ですが、最初に覚えるべきなのは守り方です。
出典
本記事は、信用取引制度に関する日本取引所グループおよび日本証券業協会の情報を基に作成しています。
- 日本取引所グループ「信用取引の目的・仕組み」
- 日本取引所グループ「委託保証金」
- 日本証券業協会「信用取引」
- 確認日: 2026-05-23
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。