上限から考えない
新NISAのつみたて投資枠は年間120万円、月にすると10万円です。
ただし、これは「ここまで使える」という上限であって、「ここまで使うべき」という意味ではありません。無理に積み立てて生活費が足りなくなり、暴落時に売ることになれば本末転倒です。
まず生活防衛資金
投資の前に、現金で生活防衛資金を確保します。
| 家計状況 | 現金の目安 |
|---|---|
| 独身・固定費が低い | 生活費3か月分以上 |
| 家族あり・住宅費が重い | 生活費6か月分以上 |
| 自営業・収入変動が大きい | 生活費6〜12か月分も検討 |
現金がない状態で投資を始めると、病気、転職、家電故障、冠婚葬祭などで資産を取り崩す可能性が高くなります。
積立額の決め方
現実的には、次の順番で決めます。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 毎月の手取りを確認 |
| 2 | 家賃、通信費、保険、ローンなど固定費を引く |
| 3 | 食費、交通費、交際費など生活費を引く |
| 4 | 近い将来に使うお金を別に残す |
| 5 | 残った黒字の一部をNISAへ回す |
最初は黒字の3〜5割程度から始めると、続けやすい人が多いです。
ライフステージ別の考え方
| 状況 | 積立額の考え方 |
|---|---|
| 20代独身 | 少額でも早く始め、昇給に合わせて増やす |
| 子育て世帯 | 教育費と現金を優先し、無理な満額投資は避ける |
| 住宅ローンあり | 金利、返済、修繕費も見ながら積立額を決める |
| 退職前後 | リスクを取りすぎず、取り崩し時期を意識する |
年収が高くても支出が大きければ、投資余力は小さくなります。
まとめ
- 新NISAの積立額は家計の余力で決める
- つみたて投資枠の上限を無理に使い切る必要はない
- 生活防衛資金を先に確保する
- 昇給や固定費削減に合わせて積立額を増やす
投資で大切なのは、最初の金額ではなく継続です。続けられる金額から始めて、家計が強くなったら少しずつ増やすのが現実的です。
出典
本記事は、NISA制度と資産形成の基本に関する金融庁情報を基に作成しています。
- 金融庁「NISAを知る」
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト「資産形成の基本」
- 確認日: 2026-05-23
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。