長く貸す金利が高いか、短く貸す金利が高いか
イールドカーブは、同じ国・同じ種類の債券について、満期までの長さと利回りを並べた線です。長期金利が短期金利より高ければ右上がりの順イールド。短期金利の方が高ければ右下がりの逆イールドです。
架空の例で、10年国債の利回りが2%、2年国債が3%なら、10年−2年の差は−1パーセントポイントで逆イールドです。債券価格が1%下がるという意味ではありません。
なぜ景気の話につながるのか
短期金利には現在の金融政策が強く関係し、長期金利には将来の金利や物価、期間の長さに対する上乗せ分などが影響します。短期金利が高い一方で将来の金利低下を見込む人が増えると、逆イールドが起きる場合があります。
米国では逆イールドとその後の景気後退の関係が研究されています。米連邦準備制度の研究によると、比べる年限によって予測力は変わります。過去に景気後退より先に現れたことと、逆イールドが景気後退を引き起こすことは別です。
ニュースで見るときの確認点
「米国の10年−2年」と「日本の10年−短期金利」は別の数字です。国、債券の種類、短期側の年限、観測日をそろえて読みます。景気との関係を見るなら、雇用や生産などの変化も並べます。
株価への影響も一方向ではありません。金利の高さは企業の資金調達費用に関係しますが、株価は企業の利益見通しや投資家の期待にも動かされます。逆イールドの符号だけで株価の方向は決まりません。
更新日:2026年10月3日