まず結論
親が何歳かは、感情ではなく資金の設計年齢です。 20〜30歳で働いてきた人に比べ、40代出産では親の60歳代に大学卒業が重なるため、教育費と老後の兼合があります。
なぜ「大学卒業時の親の年齢」が大事なのか
大学入学や卒業の時期は、教育費が大きく動く時期です。同時に、40代で出産した親にとっては、役職定年、再雇用、退職金、年金開始前の生活費を考える時期でもあります。
高校までの費用は毎年の支出として見えやすいですが、大学入学金、授業料、受験費用、自宅外通学の仕送りは一度にまとまって出やすい支出です。ここに親の収入変化が重なると、貯蓄の取り崩しが早くなります。
年齢シートで見る
| 出産時の親年齢 | 子ども18歳時の親年齢 | 子ども22歳時の親年齢 | 家計で見たい点 |
|---|---|---|---|
| 40歳 | 58歳 | 62歳 | 退職前後に大学費用が残る |
| 42歳 | 60歳 | 64歳 | 再雇用・収入減の確認が必要 |
| 45歳 | 63歳 | 67歳 | 年金開始前後と教育費が重なる |
| 48歳 | 66歳 | 70歳 | 働く期間と教育費の同時設計が必要 |
(あくまで目安。本人の出生月日・進学時期で変動)
意外に見落とされるポイント
- 大学卒業時と同時に、親の可処分収入が落ちる時期が重なる
- 年間の教育費だけでなく、住居費・医療費が同時上昇しやすい
先に決めるべきこと
- 大学卒業年齢を一つ決める
- その時点の老後資金残高を推定する
- 教育費終盤の不足分を何から埋めるかを決める(積立 or 返済縮小)
大学費用で見落としやすい支出
| 支出 | 見落としやすい理由 |
|---|---|
| 受験料 | 複数校受験で積み上がる |
| 入学金 | 合格から支払いまでが短い |
| 授業料 | 半期・年払いでまとまる |
| 教材・PC | 初年度に重なりやすい |
| 自宅外通学 | 家賃・仕送りが固定費化する |
文部科学省の資料では、国立大学と私立大学の授業料等の推移も公表されています。進学先で費用は大きく違うため、大学費用は「平均」ではなく「自宅通学か、自宅外か」「国公立か、私立か」で分けて見ます。
親の年齢別にやること
子どもが0〜6歳
教育費より先に、生活防衛資金、住宅費、保険を確認します。まだ学費が低く見える時期なので、余ったお金を自然に使ってしまわない仕組みが必要です。
子どもが7〜12歳
塾、学童、習い事が増えます。大学費用の積立が止まりやすい時期なので、口座を分けて自動化します。
子どもが13〜18歳
受験費用が見えてきます。NISAなど運用資産で教育費を準備している場合は、使う予定の資金を少しずつ現金化するか検討します。
子どもが19〜22歳
教育費の支払いと親の老後準備が最もぶつかりやすい時期です。老後資金を崩す場合は、教育費が終わった後に積立を再開する計画まで作ります。
FAQ
40歳で出産すると、大学卒業時に親は何歳ですか?
目安として、子どもが22歳で大学を卒業するなら親は62歳前後です。浪人、留年、大学院進学、自宅外通学で必要資金や期間は変わります。
45歳で出産した場合は厳しいですか?
厳しいと決めつける必要はありません。ただし、子どもの大学期に親が60代後半へ近づくため、教育費の現金準備と働く期間の確認は早めに必要です。
大学費用はいつまでに準備すべきですか?
理想は高校入学前までに、大学初年度費用の大枠を見える化することです。高3になってから全額を作るのは負担が大きいため、子どもが小学生のうちに自動積立を始めると楽になります。
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出典・確認した公的情報
- 文部科学省, 令和5年度子供の学習費調査
- 文部科学省, 国立大学と私立大学の授業料等の推移