まず結論
市場全体が悲観へ傾くと、換金売りや損切りによって、事業価値以上に価格が下がる場合があります。この格言は、周囲と同じ感情で売買せず、価格と価値を見直すきっかけとして使います。
「悲観」と「買い場」は別
倒産懸念、恒常的な需要減少、不正会計などで企業価値そのものが低下しているなら、悲観には理由があります。株価が下がっただけで悪材料が織り込まれたとは言えません。
確認する順番
- 市場全体のショックか、企業固有の悪化かを分ける
- 現預金、借入金、営業キャッシュ・フローを見る
- 業績予想と市場予想がどこまで下がったか確認する
- 出来高を伴う投げ売りが落ち着いたかを見る
- さらに下落した場合の損失額を決める
逆張りの弱点
総悲観の局面では、安値を正確に当てることはできません。早すぎる買いは含み損を広げ、ナンピンで集中投資になりがちです。反転を待つ、数回に分ける、投資額を小さくする方法には損失を抑える利点がありますが、底値で買えないという代償もあります。
まとめ
「総悲観は買い」は、悲観したら自動的に買うルールではありません。売られ過ぎと企業価値の悪化を分け、資金繰りと売り圧力を確認して使う格言です。