情報から注文まで、数秒でつながる SNSで急騰を知る株価を確認すぐ注文速さと良い判断は同じではない kabutrack.com

株が身近になった変化

スマートフォンから少額で注文でき、企業情報やチャートもすぐ確認できるようになりました。投資への参加を広げた大きな利点です。かつての電話注文より、手間も心理的な壁も低くなっています。

ところが、SNSの投稿から銘柄画面へ移り、そのまま注文できる環境では、「調べてから買う」より「動いたから買う」が起きやすくなります。便利さが問題なのではなく、摩擦がほぼ消えたことが判断速度まで上げる点が問題です。

SNSが加える三つの圧力

第一は時間です。「今だけ」「まもなく急騰」という投稿は待つことを損に見せます。第二は人数です。いいねや投稿数が多いほど、正しい情報のように感じます。第三は勝敗です。利益画面は共有されやすいのに、失敗や保有期間、元手は見えにくいものです。

この三つがアプリの通知やランキングと重なると、企業への出資だった株式が、画面上の人気投票に見えてきます。

個人投資家の行動はどう変わるか

  • 保有期間が当初の計画より短くなる
  • 値上がり銘柄を追いかけて高値で買う
  • 損益を何度も確認し、判断を小刻みに変える
  • SNSで説明しやすいテーマへ資金が偏る

FCAの調査では、ゲーム的な機能が多い取引アプリの利用者ほど、頻繁な取引やリスク許容度を超える投資との関連が見られました。関連を示す調査であって、アプリ機能だけが原因と断定はできません。

スマホを道具へ戻す

銘柄をSNSで知っても、その場では注文しない。企業の開示、購入理由、資産全体に占める比率を別に確認します。お気に入り登録と購入を分け、翌日まで待つだけでも、話題への反射的な注文を減らせます。

長期投資なら、株価を見る頻度を運用方針の見直し頻度へ合わせます。毎分動く価格と、数年かけて変わる企業価値を同じ速さで追う必要はありません。

まとめ

スマホ証券とSNSは、投資を開かれたものにしました。その反面、情報、興奮、注文が一つの画面で直結します。「買える」と「今買う理由がある」を分けることが大切です。注文前の待ち時間と確認項目を自分で戻せば、スマホはゲーム機ではなく資産管理の道具になります。

出典

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