競馬のテラ銭は何を指すか
競馬では、馬券の売上全体が的中者へ戻るわけではありません。売上から一定割合を差し引いた残りが、的中した馬券への払戻しに使われます。この差し引き分を、一般にはテラ銭と呼びます。
JRAの公式用語では、差し引く割合が「控除率」、払戻しに回る割合が「払戻率」です。用語は違っても、参加者全体の受取額が売上全体を下回る構造を説明しています。
JRAの払戻率と控除率
JRAの公式ページに掲載されている投票法ごとの設定払戻率は次のとおりです。控除率は、単純化すると100%から払戻率を引いた割合です。
| 投票法 | 設定払戻率 | 控除率の目安 |
|---|---|---|
| 単勝・複勝 | 80.0% | 20.0% |
| 枠連・馬連・ワイド | 77.5% | 22.5% |
| 馬単・3連複 | 75.0% | 25.0% |
| 3連単 | 72.5% | 27.5% |
| WIN5 | 70.0% | 30.0% |
たとえば、ある投票法の売上が100万円で払戻率が75%なら、払戻しの原資は単純計算で75万円です。残り25万円が、その投票法に対応する控除分の目安になります。
払戻率は的中確率ではない
ここで混同しやすいのが、払戻率と的中確率です。払戻率75%は、1枚の馬券が75%の確率で当たるという意味ではありません。参加者全体の売上に対して、払戻しへ配分される割合です。
また、実際の払戻金は投票法、馬券の売れ方、的中者の数などによって決まります。最終オッズも概算であり、同着や競走除外があると変わる場合があります。
テラ銭を知る意味
個人が一度勝つかどうかと、参加者全体が長期で有利かどうかは別問題です。控除分がある以上、参加者全体の平均的な受取額は売上を下回ります。
競馬を楽しむ場合も、払戻率は利益の保証ではなく、仕組みを理解するための数字として扱うのが安全です。購入額を先に決め、生活費や借入金を賭け金に回さないことも、数字と同じくらい大切です。
まとめ
競馬のテラ銭は、馬券の売上から払戻しに回らない控除分を指します。JRAでは投票法ごとに払戻率が異なり、単純な控除率の目安は20〜30%です。
ただし、払戻率は的中確率でも個人の期待収益でもありません。馬券を見るときは、オッズだけでなく、払戻しの仕組みと自分の支出上限を分けて考える必要があります。
出典
確認日: 2026-08-25