同じ株でも、期間によって方向が違う

相場の大きな方向を見る

短い期間では買い戻しや利益確定で価格が上下します。それをより長い期間で見ると、上昇、下落、横ばいという大きな流れが見える場合があります。大勢相場という表現は、この長い方向に着目したものです。

大和証券の大勢の説明は、半年から一年程度を期間の目安にしています。すべての資料が同じ区切りを使うわけではないため、目先や中勢という語と一緒に読む場合も、本文がどの期間を比べているかを先に確かめます。

今日上がっても半年では下がる例

架空の株が半年で2,000円から1,500円へ下がり、今日だけ1,450円から1,500円へ戻ったとします。今日は反発していても、半年の方向は下落です。どちらも価格の事実であり、片方が間違いというわけではありません。

日々の反発と大勢の下落を同じ言葉でまとめると、長期の改善を早く判断し過ぎます。例の価格は説明用です。月単位の図と日単位の図を並べれば、短い変化が長い動きのどこにあるかが分かります。

長い流れも途中で変わる

大勢が上昇だった銘柄でも、業績や政策の条件が変われば方向は変わり得ます。過去の長い上昇は、将来の値上がりを保証しません。長期の下落の途中に、企業の収益が本当に改善し始める場合もあります。

期間を長くすればいつでも安全に判断できるわけではありません。大きな流れを待つ間に値下がりを抱えることや、価格が回復したあとまで方向の変化がはっきりしないことがあります。観察の利点と判断の遅れを両方考えます。

保有目的に合う時間軸を使う

短期の注文を考えるなら当日の価格や注文状況、長く保有するなら収益や財務の変化が判断に近くなります。長期の目的で買った株を一日の下落だけで評価し直すと、基準が途中で入れ替わります。

逆に、短期の値動きで買った株が下がり、急に長期投資という理由へ変えるのも判断を曖昧にします。大勢相場は、都合の良い期間を探すためではなく、自分の保有理由と価格の観察期間を一致させるために使うと役立ちます。

まとめ

大勢相場は比較的長い価格の方向です。今日の反発と長期の流れを分け、事業の変化と保有目的に合う期間を合わせて考えます。

出典