20%下落から元に戻るには25%上昇が必要

どこからどこまで戻ったのか

下落前の水準へ回復した時や、下げ幅の一部を回復した時に、戻すという語が使われます。たとえば「下げ幅を半分戻した」「前日の終値まで戻した」では、比較する基準が違います。

反発は下がったあとに上がる動き、戻すは下落前の価格への回復に焦点を置く表現です。小戻し、戻りなどの形でも使われます。現在の価格が企業価値に対して適切かを示す評価ではありません。

20%下がった価格を元へ戻す例

架空の株が1,000円から800円へ下がると、下落率は20%です。800円から1,000円へ戻るには25%上がる必要があります。上下で計算の基準となる価格が違うため、同じ20%上昇では960円にしかなりません。

この例は税金や費用を除く価格の計算です。下落率と回復に必要な上昇率を同じに扱うと、元の評価額へ戻るための変化を小さく見積もります。金額と割合を分けて記録すると理解しやすくなります。

株価の回復と自分の損益は別

相場が前日の価格へ戻っても、自分がもっと高い価格で買っていたなら含み損は残ります。逆に、安い価格で買った人には下落後も利益が残っている場合があります。戻りという市場の描写と、自分の購入価格による損益を混ぜないことが必要です。

手数料や税金などが関係する場合、購入価格と同じ価格で売っても単純な代金差以上の負担が生じます。この記事は個別の税額を扱わず、価格の回復と資金の結果が別である点を説明しています。

回復の理由を読み直す

下落原因が改善して価格が回復した場合と、短期の買い戻しで一時的に戻った場合では、保有の理由が異なります。会社の利益や現金が改善したかは、値動きとは別に読みます。

自分の買値へ戻るまで待つことだけを目的にすると、その間に変わった事業の条件を見落とします。戻すという言葉は回復の程度を知るために使い、価格の過去の位置から将来を決めないことが判断の助けになります。

まとめ

戻すは下落した価格の回復です。基準価格と割合、保有者の損益、回復した理由を分けると、一時反発を長期の改善と取り違えにくくなります。

出典