過去の高値や安値へ再び届く
以前の高値と同じ価格まで上がることを高値顔合わせ、以前の安値と同じ価格まで下がることを安値顔合わせと呼びます。「顔合せ」と書く資料もあります。株価が過去のどの時点と並んだのかを短く伝える表現です。
年初来、数か月、上場後など、比較する期間は記事によって異なります。前に記録した値を超えた場合の新高値・新安値とは違い、顔合わせは同じ水準になった段階を表します。値動きの予測そのものではありません。
前回1,500円に再び届く例
架空の株が1,500円まで上がったあと1,250円へ下がり、その後また1,500円になったとします。前回の高値に顔合わせした状態です。翌日1,520円になる場合も、1,400円へ下がる場合も考えられます。
前回1,500円で買った人の売りが出ることもあれば、新しい材料で買いが増えることもあります。過去の価格が意識される理由を考える手がかりになりますが、その価格に決まった力が備わっているわけではありません。
同じ価格でも企業の状況は違う
前回と今回で、会社の利益、株数、金利、投資家の期待が変わっている場合があります。株価が同じだから割高・割安も同じとは言えません。株式分割などがあった場合は、比較する価格をそろえたチャートかどうかにも注意が必要です。
また、高値の更新が瞬間だけだったのか、終値でも維持されたのかで記述は変わります。日中高値と終値を混ぜて比較すると、顔合わせという説明に見かけ上の違いが出ます。まず比較対象を明確にします。
チャートの節目として使う
顔合わせした日と前回の高値・安値の日を図に記し、間の値動きと出来高を見ます。二つの高値や安値を使うチャートの形と関係することはありますが、形が完成したと判断するには、その後の価格も必要です。
近い価格で何度も売買が成立しているなら、その水準を意識する参加者がいるという仮説を立てられます。それでも予想が外れる場面はあります。企業の開示を読む作業を、価格の一致だけで省くことはできません。
まとめ
顔合わせは以前の節目と価格が並ぶことです。比較期間と株価の種類をそろえ、反発や突破はその後に観察する別の事柄として扱います。
出典
- 野村證券「顔合せ」(2026年10月4日確認)