まず結論
今回の発表は、両社が共同持株会社を設立する経営統合計画です。新会社の設立・上場や既存2社の上場廃止は予定段階で、臨時株主総会の承認と関係当局の承認等が条件です。新会社の業績見通しや統合後の経営計画は、今後両社で検討するとしています。
統合の仕組みと日程
2026年10月14日、両社は共同株式移転の契約を結び、株式移転計画を作成しました。新設する親会社は「株式会社インフィニティ・ユナイテッド」で、東証プライム市場への上場を予定しています。効力発生日以降、傘下の中間持株会社を再編する計画も示されました。
| 予定日 | 内容 |
|---|---|
| 2026年10月16日 | 臨時株主総会に係る基準日の公告 |
| 2026年10月31日 | 臨時株主総会に係る基準日 |
| 2026年12月24日 | 両社の株式移転計画承認に関する臨時株主総会 |
| 2027年2月25日 | TSIホールディングス、ワールドの上場廃止 |
| 2027年3月1日 | 新持株会社の設立・上場、株式移転の効力発生日 |
いずれも2026年10月14日時点の予定です。日程は変更される場合があります。
株式移転比率
割当比率は、ワールドの普通株式1株に新会社の普通株式1株、TSIホールディングスの普通株式1株に新会社の普通株式0.8株です。新会社の単元株式数は100株を予定しており、TSIホールディングス株を125株保有する場合、比率どおりなら新会社株100株に相当します。100株未満の新会社株は市場で売却できず、会社への買取請求などの取り扱いが設けられる予定です。
統合で両社が掲げる効果
両社は、IT・物流・間接部門などの共通化や、調達・販売基盤の相互活用によるコスト競争力の強化を見込んでいます。ブランドや顧客接点を組み合わせ、デジタルマーケティング、海外展開、成長投資の機会を広げる方針も示しました。これらは会社側が掲げる統合効果で、実現時期や金額は開示されていません。
株価材料として見るポイント
株主にとっては、新会社株への割当比率、株主総会の承認、上場廃止から新会社上場までの日程が直接の確認事項です。比率は両社で異なるため、「対等の精神に基づく」との説明だけで、株主の受取株数や経済的持分が同じと受け止めないよう注意が必要です。
統合後の業績見通しは未定です。両社は会計上「取得」に該当する処理を見込み、のれんまたは負ののれんが生じる可能性を示していますが、金額は確定していません。今後の統合計画と費用・利益への反映を、株式移転の承認手続きとともに確認します。