何が変わるのか
2020年の発表は、JR九州の株主優待制度の大きな拡充である。JR九州グループ株主優待券を、施設ごとに割引内容が異なるタイプから、各対象施設で現金同様に使える金券タイプへ変更する。
さらに、JR九州高速船の株主優待割引券を新設し、長期保有株主優待制度も導入する。実施は2020年3月31日基準分からである。
対象株主と条件
基本の対象は、毎年3月31日の株主名簿に記載または記録された100株以上の株主である。グループ株主優待券は、一律5枚、1枚500円分として発行される。
長期保有株主優待制度は、500株以上を保有し、かつ1単元でも3年以上継続保有している株主が対象である。500株以上1,000株未満では鉄道株主優待券1枚とグループ株主優待券2枚、1,000株以上では鉄道株主優待券2枚とグループ株主優待券4枚を追加する。
優待内容
グループ株主優待券は、500円券5枚の金券タイプになった。1回の支払いで複数枚を使えるが、お釣りは出ない。
新設された高速船株主優待割引券は、福岡から釜山間を運航するQUEEN BEETLEなどの往復チケットを特別価格で購入できる内容だった。燃油特別付加運賃や港湾税等は別途必要で、利用除外日も設定される。
優待投資として見るときの注意点
この拡充は、使える優待の種類と長期保有インセンティブを増やす内容だった。ただし、高速船優待はその後の事業環境変化を受け、2024年に廃止されている。過去記事としては制度拡充の起点だが、現在の利用可否は最新制度で確認する必要がある。
まとめ
JR九州は2020年3月31日基準分から、グループ株主優待券を金券タイプへ変更し、高速船株主優待割引券と長期保有株主優待制度を導入した。現行制度の骨格につながる大きな拡充だった。
参考
- JR九州「株主優待制度」
- JR九州「株主優待制度の拡充に関するお知らせ」、2020年2月10日公表。
- 九州旅客鉄道(9142)銘柄分析