何が変わるのか
くら寿司は、2021年5月1日を効力発生日とする1株を2株とする株式分割にあわせて、株主優待の設計を見直した。分割後の株数基準に合わせて優待額を引き上げる一方、従来の「食事券」から、会計合計1,000円ごとに500円使える「優待割引券」へ変える。
加えて、200株以上の株主が選べた株主優待品は廃止する。会社は、2021年7月の北海道出店で全都道府県への出店がそろうことを背景に、来店を促す方向へ制度を寄せた形だ。
対象株主と条件
対象は、毎年4月30日現在の株主名簿に記載された100株以上保有の株主。2021年4月末基準分については、実際の保有株数に株式分割割合を反映した後の株数区分に応じて、変更後の優待割引券を送付する。
店舗利用は国内のくら寿司および無添蔵の全店舗が前提で、株主優待品は2021年4月末基準分から選べなくなる。
優待内容
変更後の分割後基準の優待内容は次のとおり。
| 保有株式数 | 優待内容 |
|---|---|
| 100〜199株 | 2,500円分の優待割引券 |
| 200〜399株 | 5,000円分の優待割引券 |
| 400〜999株 | 10,000円分の優待割引券 |
| 1,000株以上 | 20,000円分の優待割引券 |
優待割引券は、会計合計1,000円ごとに500円分を利用できる方式へ変わる。額面だけでなく、使い方が以前の食事券と異なる点は見落としにくいところだ。
適用開始とスケジュール
変更は2021年4月末基準分から適用され、優待割引券は7月中旬に発送される。株式分割の効力発生日は2021年5月1日だが、2021年4月30日現在の株主名簿に記載された保有株数へ分割割合を反映したうえで、変更後の優待内容を送るとしている。
権利付き最終日のタイミングと、届く優待の株数区分の見え方がずれるため、この種の変更は開示日だけを見ていると少し分かりにくい。そこは整理して受け取りたい。
優待投資として見るときの注意点
今回の変更は、額面ベースでは前向きに見える一方、優待品の選択肢がなくなり、利用方法も割引券へ変わる。普段から店舗利用が多い株主にはなじみやすいが、優待品目的で保有していた人には別の話になる。
また、割引券は現金同等ではなく、利用条件もある。株式分割後の見かけ上の保有株数だけで判断せず、実際の使い勝手まで見ておきたい。
まとめ
くら寿司は2021年3月18日、株式分割にあわせて株主優待を見直し、分割後1,000株以上の区分では20,000円分の優待割引券へ拡大した。一方で、株主優待品は廃止し、利用方法も割引券方式へ変わる。
見どころは、額面増額だけでなく、優待の性格が「来店利用中心」により寄った点だ。2021年4月末基準分から反映される。
参考
- くら寿司「株主優待情報」
- くら寿司「株主優待制度の内容変更に関するお知らせ」、2021年3月18日公表。
- くら寿司(2695)株主優待ページ