何が変わるのか
くら寿司は、従来は紙で発行していた株主優待割引券を電子チケット化する。背景として、利便性の向上に加え、不正利用防止、ペーパーレス化、業務効率化を挙げている。
今回のポイントは、電子チケットで受け取る株主に対して、業務効率化分の還元として2,500円分を一律で追加する点だ。紙受領のままでも従来の内容は維持されるため、電子化に応じた分だけ上乗せが付く設計になった。
対象株主と条件
対象は、2022年4月末基準日分以降の株主優待。100〜199株、200〜399株、400〜999株、1,000株以上の各区分で、電子受領ならそれぞれ2,500円分ずつ増える。
スマートフォンを持っていないなど電子チケットの利用が難しい株主には、希望により従来どおり紙の優待券を発行する。完全な切り替えではなく、選択肢を残した移行だ。
優待内容
変更後の優待内容は次のとおり。
| 保有株式数 | 紙で受領 | 電子チケットで受領 |
|---|---|---|
| 100〜199株 | 2,500円分 | 5,000円分 |
| 200〜399株 | 5,000円分 | 7,500円分 |
| 400〜999株 | 10,000円分 | 12,500円分 |
| 1,000株以上 | 20,000円分 | 22,500円分 |
電子受領の上乗せ額は、どの区分でも一律2,500円分。100〜199株区分では見かけの増額率が大きく、電子化に前向きな株主ほど恩恵を受けやすい。
適用開始とスケジュール
変更は2022年4月末基準分から適用される。株主向けの通知は2022年7月上旬に発送予定で、通知書類に印刷された二次元コードをスマートフォンで読み取ると電子チケットが発行される仕組みだ。
紙の優待券を希望する場合は、同封の返信用はがきを返送することで後日受け取れる。電子と紙で受領方法が分かれるため、実際の案内で手順を確認しておきたい。
優待投資として見るときの注意点
今回の変更は、電子受領を選ぶ株主には明確な増額だが、紙受領のままなら内容は据え置きである。スマートフォン利用の可否で受取額に差が出るため、家族口座を含めて誰が実際に使うかまで考えたほうがいい。
また、優待額が増えても、利用先は国内店舗前提だ。上乗せ分だけを見て飛びつくより、普段の利用頻度や保有コストも一緒に見ておくほうが落ち着いて判断できる。
まとめ
くら寿司は2022年3月18日、株主優待を電子チケット化し、電子受領を選ぶ株主へ一律2,500円分を上乗せする制度変更を発表した。紙受領は希望者向けに継続するため、電子化へ緩やかに移す内容といえる。
要点は、2022年4月末基準分から適用されること、電子受領で優待額が増えること、紙受領も選べることの3点だ。
参考
- くら寿司「株主優待情報」
- くら寿司「株主優待制度の一部変更に関するお知らせ」、2022年3月18日公表。
- くら寿司(2695)株主優待ページ