何が変わるのか
くら寿司は、2024年12月11日に公表した優待廃止方針を見直し、株主優待制度を再導入する。会社によると、株主から再開を求める意見や要望が多く寄せられたことを受け、改めて利益還元策を協議した結果の判断だ。
再導入にあたっては、廃止前の制度から見直しも入る。1,000円ごとに500円使える「割引券」ではなく、より分かりやすく使いやすい「食事券」で発行する点が大きい。
対象株主と条件
対象は、毎年4月末日現在の株主名簿に記載または記録された株主。開示では、100〜199株、200〜399株、400〜999株、1,000株以上の各区分ごとに食事券額を示している。
開始時期は2025年4月30日を基準日とする株主優待から。2024年12月の廃止開示で「2025年4月末基準日以降は実施しない」としていた流れが、ここで反転した形になる。
優待内容
再導入後の優待内容は次のとおり。
| 保有株式数 | ご優待食事券額 |
|---|---|
| 100〜199株 | 2,500円分 |
| 200〜399株 | 5,000円分 |
| 400〜999株 | 10,000円分 |
| 1,000株以上 | 20,000円分 |
廃止前の制度との違いは2つある。1つは、割引券ではなく食事券で発行すること。もう1つは、2025年7月発行分については「紙」の優待券で統一し、電子チケットは利便性を高めたうえで改めて導入を検討するとしている点だ。
適用開始とスケジュール
開始時期は2025年4月30日基準日からで、贈呈時期は毎年7月上旬。2025年7月発行分は紙の優待券で統一して発行する。
電子チケットを完全に捨てたわけではなく、会社は今後あらためて導入を検討するとしている。とはいえ、この時点ではまず紙で分かりやすく戻す判断を優先したと読める。
優待投資として見るときの注意点
再導入は優待目的の株主にとって素直に前向きな材料だが、制度の形式は廃止前と同じではない。割引券から食事券へ変わるため、使い勝手はむしろ改善したと見る人が多そうだ。
一方で、電子チケットの再導入時期は未定で、2025年7月発行分は紙で統一される。将来の運用が再び変わる可能性は残るので、制度再開だけでなく、その後の運用方針も追っておきたい。
まとめ
くら寿司は2025年2月19日、いったん廃止を決めていた株主優待制度を再導入すると発表した。2025年4月30日基準日から再開し、100株以上の株主へ2,500〜20,000円分の食事券を贈呈する。
確認点は、廃止前の割引券ではなく食事券での発行に変わること、2025年7月発行分は紙で統一されること、電子チケットは改めて検討扱いになっていることだ。
参考
- くら寿司「株主優待情報」
- くら寿司「株主優待制度の再導入に関するお知らせ」、2025年2月19日公表。
- くら寿司(2695)株主優待ページ