何が変わるのか
CRGホールディングスは、2024年12月に旧株主優待制度を一旦廃止していた。今回の開示では、足元の事業状況と財務状況が徐々に安定していること、中長期的に支援する株主への還元を充実させることを理由に、新たな株主優待制度を導入する。
| 区分 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 株主優待 | なし | あり |
| 基準日 | なし | 毎年9月30日 |
| 対象株主 | なし | 100株以上 |
| 優待内容 | なし | デジタルギフト |
100株以上の株主を対象にしつつ、500株以上、1,000株以上、1年以上継続保有の株主に厚くなる設計である。
対象株主と条件
対象となるのは、毎年9月30日時点の株主名簿に記載された、同社普通株式100株以上を保有する株主である。
1年以上保有の判定は、3月末および9月末時点の株主名簿に、同一株主番号で3回以上連続して記載された株主とされている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基準日 | 毎年9月30日 |
| 必要株数 | 100株以上 |
| 株数区分 | 100株以上、500株以上、1,000株以上 |
| 長期保有判定 | 同一株主番号で3回以上連続記載 |
| 優待回数 | 年1回 |
優待内容
優待品はデジタルギフトである。1年未満保有の基本優待と、1年以上保有の追加優待は次の通り。
| 保有株式数 | 1年未満保有 | 1年以上保有の追加分 | 1年以上保有時の合計 |
|---|---|---|---|
| 100株以上500株未満 | 100円分 | 300円分 | 400円分 |
| 500株以上1,000株未満 | 1,000円分 | 4,000円分 | 5,000円分 |
| 1,000株以上 | 4,000円分 | 12,000円分 | 16,000円分 |
会社開示では配当と優待を合わせた想定利回りの例も示されている。ただし、利回りは株価や配当額によって変動するため、固定的な収益率として見るべきものではない。
適用開始とスケジュール
基準日は毎年9月30日である。初回は、2026年9月30日時点の株主名簿をもとに対象株主を確定する流れになる。
| 日付・時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年7月1日 | 株主優待制度の導入を発表 |
| 2026年9月30日 | 初回の権利確定日 |
| 2026年9月期定時株主総会招集通知の案内時期 | 株主優待の案内を同封予定 |
発送の詳細や受取手続きは、対象株主に届く案内で確認することになる。
優待投資として見るときの注意点
今回の導入で確認したい点は次の通りだ。
- 対象は毎年9月30日時点の100株以上保有株主である
- 100株区分は基本優待が100円分で、優待額だけを見ると小さい
- 500株以上、1,000株以上、1年以上保有で優待額が大きく変わる
- 1年以上保有の判定には同一株主番号で3回以上連続記載される必要がある
- 優待原資と関連費用は販売費及び一般管理費として計上予定で、2026年9月期業績予想への影響は未定である
株主優待の再導入は個人投資家にとって分かりやすい材料だが、制度の継続性は業績や財務状況にも左右される。優待額だけでなく、配当、利益回復、キャッシュフロー、株価水準を分けて確認したい。
まとめ
CRGホールディングスは、2026年7月1日に株主優待制度の導入を発表した。
毎年9月30日時点で100株以上を保有する株主にデジタルギフトを贈呈する。基本優待は100株以上500株未満で100円分、500株以上1,000株未満で1,000円分、1,000株以上で4,000円分。1年以上継続保有する株主には、さらに300円分、4,000円分、12,000円分を追加する。
初回の権利確定日は2026年9月30日である。1年以上保有の判定条件と、案内到着後の受取手続きは、実際に優待を確認するうえで重要なポイントになる。
参考
- CRGホールディングス「株主優待制度(デジタルギフト)の導入に関するお知らせ」、2026年7月1日公表。
- CRGホールディングス「株主優待制度の廃止に関するお知らせ」、2024年12月24日公表。