何が変わるのか
丸三証券は、2027年3月31日基準分から株主優待に継続保有要件を加える。変更後は100株以上を保有するだけでなく、原則として1年以上の継続保有が必要になる。
同時に、3年以上保有する株主向けの優待を拡充する。100株以上1,000株未満は海苔詰め合わせを1,000円相当から1,500円相当へ、1,000株以上は魚沼産コシヒカリを3kgから5kgへ増量する。
長期保有者にはプラスだが、通常制度では1年未満の株主が対象外になる。内容の増量と対象条件の厳格化を切り分けて確認したい変更だ。
対象株主と継続保有条件
基準日は毎年3月31日。変更後の通常条件は、100株以上を1年以上継続保有していることとなる。
1年以上の判定には、3月末と9月末の株主名簿に同一株主番号で3回以上連続して記録される必要がある。3年以上は同じ基準で7回以上の連続記録が条件だ。各時点で、優待区分に必要な株式数を継続して保有していることも確認される。
相続や譲渡、貸株の利用、預け入れ証券会社の変更などで株主番号の連続性が途切れる場合がある。保有年数だけでなく、同一株主番号で記録が続いているかも判定に影響する。
変更後の優待内容
| 保有株式数 | 1年以上3年未満 | 3年以上 |
|---|---|---|
| 100株以上1,000株未満 | 海苔詰め合わせ1,000円相当 | 海苔詰め合わせ1,500円相当 |
| 1,000株以上 | 新潟県魚沼産コシヒカリ3kg | 新潟県魚沼産コシヒカリ5kg |
優待品の発送は10月下旬頃。米については会社が固定の金額換算を示していないため、優待価値を現金額として一律には置けない。
適用開始と経過措置
新制度は2027年3月31日基準分から適用する。ただし、この初回基準日時点で保有期間が1年未満の株主には経過措置がある。
経過措置の対象者には、100株以上1,000株未満で海苔詰め合わせ1,000円相当、1,000株以上で魚沼産コシヒカリ3kgを贈呈する。つまり、2027年3月末基準に限れば、1年未満でも変更前の内容を受け取れる。
2026年3月31日基準分も変更前の制度で実施する。経過措置が終わった後は1年以上の継続保有が通常条件になるため、2027年だけの扱いと混同しないようにしたい。
優待投資として見るときの注意点
3年以上保有する株主には増量となるが、1年未満で対象外となる通常条件も加わる。海苔の額面増加だけを見て拡充と捉えると、取得時期によっては優待を受け取れない期間を見落としやすい。
また、優待品の価値は利用意向によって異なり、株式には価格変動による損失リスクがある。優待内容だけで判断せず、業績、配当方針、必要投資額も含めて確認したい。
まとめ
丸三証券は2027年3月末基準分から、株主優待に原則1年以上の継続保有要件を追加する。3年以上保有では、海苔を1,500円相当、魚沼産コシヒカリを5kgへ増量する。
初回の2027年3月末には1年未満の株主向け経過措置があるものの、その後は短期保有者が対象外となる。3年以上の拡充分と、通常対象の厳格化を分けて見る必要がある。