まず結論
かなトク!は、神奈川県内で普段の支出がある人には使いやすい還元キャンペーンです。対象店舗で対象のスマホ決済を使うだけなので、エントリー型の複雑なキャンペーンよりは参加しやすい部類に入ります。
ただし、還元率は店舗区分で変わります。中小企業・小規模企業の対象店舗は20%、大手企業の対象店舗は10%です。つまり「神奈川県内ならどこでも20%」ではありません。
もうひとつ大事なのは、上限がそれほど大きくないことです。20%対象店舗だけで使うなら、1つの決済サービスにつき12,500円の支払いで2,500円相当の期間上限に到達します。上限を超えた分は還元されないため、高額決済をまとめて入れるより、対象店舗かどうかを確認しながら予定支出に使う方が無駄が少なくなります。
キャンペーン概要
「かなトク!」は、物価高騰の影響を受ける消費者の負担軽減と、県内事業者の支援を目的に神奈川県が実施するポイント等還元キャンペーンです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| キャンペーン名 | かながわトクトクキャンペーン!「かなトク!」 |
| 実施期間 | 2026年6月19日から、予算上限に達するまで |
| 還元率 | 中小企業・小規模企業の対象店舗は20%、大手企業の対象店舗は10% |
| 対象者 | 対象キャッシュレス決済の利用者 |
| 対象店舗 | 神奈川県内に所在し、対象キャッシュレス決済を導入している対象店舗 |
| 決済サービスごとの上限 | 2,500円相当 |
| 1回の支払い上限 | 1,500円相当 |
| 還元総額 | 180億円相当 |
キャンペーンは、還元額上限に達する見込みとなった場合に早期終了する可能性があります。2026年7月22日時点の公式サイトでは、終了日は固定されていません。
対象キャッシュレス決済
対象のキャッシュレス決済は次の6種類です。
| 決済サービス | 付与時期・有効期限の確認ポイント |
|---|---|
| AEON Pay | キャンペーン終了後、翌々月末までにAEON Pay残高へ付与。有効期限なし |
| au PAY | 6・7月決済分は8月末頃まで、8・9月決済分は10月中旬頃まで。有効期限なし |
| d払い | キャンペーン終了月の翌月末以降、順次進呈予定。還元ポイントの有効期限はポイント還元から6か月間 |
| PayPay | 原則、支払い日の翌日から起算して30日後にPayPayポイントを付与。有効期限なし |
| メルペイ | キャンペーン終了後の翌月末までにメルカリポイントを付与。有効期限は180日 |
| 楽天ペイ | 2026年11月末日までに楽天ポイント(通常ポイント)を付与 |
ここでつまずきやすいのは、付与時期と有効期限が決済サービスごとに違う点です。d払いとメルペイはポイントの有効期限が短めなので、付与後に使い忘れないように確認しておきたいところです。
すでに対象決済を使っている人は、基本的に新たな手続きは不要です。ただし、アプリのダウンロード、利用登録、支払い方法の設定が済んでいないと店頭で使えません。複数の決済を使うつもりなら、買い物当日に慌てて設定するより、事前に少額決済で使える状態を確認しておく方が安心です。
還元率と上限の考え方
かなトク!は、店舗区分によって還元率が20%または10%になります。上限は対象キャッシュレス決済サービスごとに2,500円相当、1回の支払いでは1,500円相当です。
| 利用パターン | 期間上限2,500円相当に届く支払い額 | 1回上限1,500円相当に届く支払い額 |
|---|---|---|
| 20%対象店舗だけで使う | 12,500円 | 7,500円 |
| 10%対象店舗だけで使う | 25,000円 | 15,000円 |
20%対象店舗と10%対象店舗で、上限が別枠になるわけではありません。1つの決済サービス内では合算で2,500円相当までです。
例えばPayPayの場合、20%対象店舗と10%対象店舗の期間上限は共通で2,500ポイントです。20%対象店舗で先に12,500円使えば、その後に10%対象店舗で支払ってもキャンペーン分の追加付与は基本的に残りません。
PayPayで使う場合
PayPayで参加する場合は、対象店舗での店頭決済が対象です。対象の支払い方法は、PayPayクレジット、PayPay残高、PayPayポイント、PayPayデビットです。
| 項目 | PayPayでの条件 |
|---|---|
| 還元率 | 中小企業・小規模企業の対象店舗は20%、大手企業の対象店舗は10% |
| 付与上限 | 1,500ポイント/回、2,500ポイント/期間 |
| 対象支払い | PayPayクレジット、PayPay残高、PayPayポイント、PayPayデビット |
| 対象外 | クレジットカード、PayPay商品券、オンライン決済など |
| 付与予定 | 原則、支払い日の翌日から起算して30日後 |
| ポイントの性質 | PayPayポイント。出金・譲渡は不可 |
PayPay商品券とPayPay残高を併用した場合は、PayPay残高で支払った分だけがポイント付与の対象です。PayPayカードを使う場合も、PayPayクレジット以外のクレジットカード支払いは対象外とされています。
PayPayで実際に使うなら、アプリの「近くのおトク」や店頭ポスターで対象店舗を確認してから支払うのが基本です。対象店舗は変わる場合があるため、以前対象だった店舗でも、決済前に確認した方が安全です。
お得になる使い方
決済サービスを分散する
今回の上限は、対象キャッシュレス決済サービスごとに設定されています。1つの決済サービスだけでなく、複数の対象決済を使える人は、還元枠を広げられます。
| 使う決済サービス数 | 期間上限の目安 |
|---|---|
| 1サービス | 最大2,500円相当 |
| 2サービス | 最大5,000円相当 |
| 3サービス | 最大7,500円相当 |
| 6サービス | 最大15,000円相当 |
ただし、6種類すべてを使うには、それぞれのアプリ設定、使える店舗、付与時期、有効期限を管理する必要があります。普段から使っていない決済を無理に増やすと、ポイントの使い忘れや残高管理の手間が増えます。
実際には、よく使う2〜3種類に絞り、スーパー、ドラッグストア、飲食店など予定支出がある店舗で使うくらいが扱いやすいでしょう。
対象店舗と還元率を先に見る
同じ神奈川県内の買い物でも、対象外店舗では還元されません。対象店舗でも、20%対象か10%対象かで上限到達までの金額が変わります。
大きめの支払いをする前は、次の順番で確認すると失敗しにくくなります。
| 確認すること | 見る場所 |
|---|---|
| キャンペーン対象店舗か | 店頭ポスター、公式サイト、各決済アプリ |
| 20%対象か10%対象か | 店頭掲示、各決済アプリ |
| 自分の決済サービスで使えるか | 店舗の対応決済、アプリ表示 |
| 残り上限があるか | 各決済アプリのキャンペーン表示や履歴 |
注意点
早期終了の可能性がある
キャンペーンは、予算上限に達する見込みとなった場合、早期に終了することがあります。後回しにすると、使う前に終了する可能性があります。
一方で、急いで不要な買い物をする必要はありません。日用品、予定していた外食、買い替え予定の消耗品など、もともと発生する支出に使うのが基本です。
対象外店舗がある
公式サイトでは、対象外店舗として国・地方公共団体、金融商品取引業者、銀行・保険会社等、保険医療機関及び保険薬局等、コンビニエンスストア、タクシー、駐車場、駐輪場、コインランドリー等の無人店舗などが挙げられています。
特にコンビニエンスストアは日常利用で間違えやすいところです。スマホ決済が使える店舗でも、キャンペーン対象とは限りません。
対象外商品・サービスがある
対象店舗で支払っても、商品やサービスによっては還元対象外です。公共料金や納税、たばこ、金券類、宝くじ、インターネット販売などの実店舗外決済、自動販売機での購入などは対象外として示されています。
PayPayでは、たばこを含む購入が対象外となり、後日ポイントが減算される場合があります。対象外商品を含む買い物で上限管理がずれると、次の決済にも影響することがあるため、対象外商品は別会計にできるか店舗で確認した方がよい場面もあります。
分割決済は禁止されている
1つの商品やサービスの代金を、キャンペーン上限を避ける目的で複数回に分けて決済する行為は禁じられています。通常1回で支払うべき代金を分割してポイント付与を受けたと判断されると、付与が取り消される可能性があります。
1回上限1,500円相当を超える支払いでは、超えた分の還元を取りに行くのではなく、上限を受け入れて使うのが無難です。
取消し・返品では付与が変わる
対象取引を取り消した場合、キャンペーン分のポイント等も取り消しや減額の対象になります。PayPayの規約では、上限到達後に取消し等があっても、取消しまでの間に行った別決済へさかのぼって付与されるわけではない旨が示されています。
高額品や返品の可能性がある買い物では、ポイント還元だけで判断しない方が安全です。
向いている人・向かない人
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| 神奈川県内で日用品や外食の予定支出がある人 | 予定支出を対象店舗に寄せやすい |
| すでに対象QR決済を使っている人 | 新しい設定の手間が少ない |
| 2〜3種類の決済を管理できる人 | サービスごとの上限を活かしやすい |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 対象店舗を確認するのが面倒な人 | 還元率や対象可否で失敗しやすい |
| ポイントの有効期限管理が苦手な人 | d払い、メルペイなどは期限に注意が必要 |
| 還元目的で買い物を増やしそうな人 | 2,500円相当の上限以上に支出が増えると本末転倒 |
今日やること
実際に使う前に、次の4つを確認しておくと迷いにくくなります。
| 行動 | 確認すること |
|---|---|
| 対応QR決済を準備する | 6種類のうち、自分が無理なく使える決済を選ぶ |
| 対象店舗を確認する | 店頭ポスター、公式サイト、決済アプリを見る |
| 大きな買い物予定を整理する | 予定支出だけを対象店舗へ寄せる |
| 還元上限を把握する | サービスごと2,500円、1回1,500円を確認する |
まとめ
かなトク!は、神奈川県内の対象店舗で対象キャッシュレス決済を使うと、最大20%のポイント等還元を受けられるキャンペーンです。期間は2026年6月19日から予算上限に達するまでで、還元上限は決済サービスごとに2,500円相当、1回の支払いで1,500円相当です。
使いどころは、生活必需品、予定していた外食、必要な買い替えなどです。複数の決済サービスを使えば還元枠は広がりますが、付与時期や有効期限の管理も増えます。
コンビニ、公共料金、たばこ、金券類、オンライン決済、分割決済などの対象外条件は、思ったより実務上のひっかかりになります。還元率だけを見ず、対象店舗と対象支払いを確認してから、必要な支出にだけ使いましょう。