なぜSBJ銀行の定期預金が注目されるのか

日本でも金利のある預金を探す人が増えています。

普通預金に置いたままでも悪くはありません。ただ、しばらく使わないお金であれば、定期預金に回した方が利息は増えやすい。そこで候補に入りやすいのが、ネット申し込みに対応した高金利の定期預金です。

SBJ銀行の円定期預金は、元利金保証で、預金保険制度の対象です。公式情報では、同じ金融機関に持つ円預金等を合算して、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されると説明されています。

ここは安心材料です。

ただし「元本保証」と「どんな金額でも完全に同じ安全性」は別です。1,000万円を超える部分まで同じように考えるのは危ない。大きな金額を預けるなら、預金保険の範囲を意識して金融機関を分ける考え方も必要になります。

夏のボーナス定期預金キャンペーン

まず主力に見えるのが、夏のボーナス定期預金キャンペーンです。

公式ページでは、2026年5月13日受付開始、募集総額合計1,500億円に達し次第受付終了とされています。対象は日本国内に居住する個人。SBJダイレクト(App/PC)または営業店窓口で作成するスーパー定期預金・大口定期預金が対象です。

預入期間金利(税引前)税引後の目安
5年年1.55%年1.235%
3年年1.50%年1.195%
2年年1.50%年1.195%
18か月年1.40%年1.115%
1年年1.35%年1.075%

表面上は、5年ものの年1.55%が一番強く見えます。実際、税引前の年1.55%は円定期としてはかなり目立つ数字です。

ただ、5年は長い。

この期間に金利がさらに上がるかもしれませんし、住宅購入、教育費、転職、親の介護、事業資金などで手元資金が必要になることもあります。高い金利を取る代わりに、5年間の資金拘束を受け入れる商品だと考えた方が自然です。

100万円を預けると利息はいくらか

公式ページでは1,000万円を預けた場合の税引後受取利息が例示されています。ここでは家計で考えやすいように、100万円を預けた場合の概算で見ます。

預入期間税引前利息の概算税引後利息の概算
5年・年1.55%約77,500円約61,756円
3年・年1.50%約45,000円約35,858円
2年・年1.50%約30,000円約23,906円
18か月・年1.40%約21,000円約16,734円
1年・年1.35%約13,500円約10,758円

計算は単純化しています。

税引前利息 = 元本 × 年利 × 年数
税引後利息 = 税引前利息 × (1 - 20.315%)

100万円を5年預けて、税引後で約6.2万円。悪くありません。ただし、これを「大きく増える」と見るか、「安全資金の置き場としては十分」と見るかで判断は変わります。

定期預金は、資産を増やすエンジンというより、使う予定のあるお金を値動きなしで寝かせる場所です。ここを取り違えると、投資と預金の役割がごちゃつきます。

新生活応援円定期預金2026

もう一つの円定期キャンペーンが、新生活応援円定期預金キャンペーン2026です。

2026年3月19日の発表では、21か月、18か月、15か月ものが追加され、6か月ものを含めて次の金利が示されています。

預入期間金利(税引前)税引後の目安受付期間
21か月年1.45%年1.155%2026年3月23日から募集総額合計1,000億円到達まで
18か月年1.40%年1.115%2026年3月23日から募集総額合計1,000億円到達まで
15か月年1.30%年1.035%2026年3月23日から募集総額合計1,000億円到達まで
6か月年1.10%年0.876%2026年3月2日から募集総額500億円到達まで

短めで考えるなら6か月もの、中期で少し金利を取りに行くなら21か月ものが見やすいです。

ここでつまずきやすいのは、「一番高い金利だけ見て期間を決める」ことです。

半年後に使う可能性があるお金なら、21か月ものに入れると身動きが取りにくくなります。逆に、2年程度は使わないお金なら、6か月ものでは満期後の再投資先をまた探す必要があります。

金利だけでなく、資金を使う時期から逆算する方が失敗しにくいです。

中途解約と自動継続は必ず確認する

SBJ銀行のFAQでは、円定期預金の金利は預け入れ時の適用金利が満期日まで変わらない一方、自動継続後は書替日の店頭表示利率が適用されると説明されています。

キャンペーン金利も、基本的には初回満期までです。満期後まで同じ優遇金利が続くわけではありません。

また、キャンペーン資料では、原則として定期預金の中途解約はしないこと、やむを得ず中途解約する場合は所定の期日前解約利率で利息計算されることが示されています。

つまり、実際に使うなら確認すべきはこの3つです。

確認項目見る理由
満期日使う予定の資金とぶつからないか
満期後の扱い自動継続か、普通預金へ戻るか
中途解約利率途中で崩すと想定利息が大きく下がる可能性

定期預金はシンプルな商品ですが、満期管理だけは地味に大事です。申し込み後に忘れそうなら、満期月を家計アプリやカレンダーに入れておく方がいいでしょう。

SBJトラベルKデビットのリリース記念キャンペーン

SBJ銀行では、韓国旅行向けの「SBJトラベルKデビット」関連キャンペーンも案内されています。

公式LPでは、リリース記念キャンペーンの開催期間を2026年1月19日から2026年7月17日までとしています。特典は4つあり、ドンウォンツナの抽選プレゼント、専用ウォン口座への入金額から0.5%キャッシュバック、預入時為替手数料90%優遇、紹介関連の5,000ウォンキャッシュバックなどが示されています。

特典内容の要点
特典1専用ウォン口座に10万円以上入金した人から抽選で200名にプレゼント
特典2専用ウォン口座への10万円以上入金などで0.5%キャッシュバック
特典3預入時の為替手数料90%優遇
特典4紹介者・紹介された人に5,000ウォンキャッシュバック

韓国旅行や出張がある人には便利です。新規発行手数料・年会費無料、韓国内の新韓銀行ATM利用、T-money機能など、旅行用途に寄せたサービスになっています。

ただし、これは円定期預金とは別物です。

専用ウォン口座を使うため、為替レート、為替手数料、ウォン残高の管理が絡みます。公式サービスページでも、自動振替時には日本円から韓国ウォンにする際の手数料がかかること、ATM手数料は年2回まで無料で3回目以降は4,900ウォン/回となることが説明されています。

特典だけでカードを作るより、実際に韓国で使う予定があるかを先に見たいところです。旅行予定がない人にとっては、管理する口座と手間が増えるだけになりやすいです。

定期預金と投資は役割が違う

定期預金とNISA・ETFを同じ土俵で比べると、判断がぶれます。

項目円定期預金株式ETF・投資信託
元本保証ありなし
値動きなしあり
利回り申し込み時点で確定将来の運用次第
向いている資金生活防衛資金、使途が決まったお金長期で増やしたい余裕資金
主なリスクインフレ負け、途中解約、機会損失価格下落、為替、元本割れ

預金は守るお金。投資は増やすお金。

かなり雑に言えば、この分け方で十分です。

生活防衛資金や数年以内に使うお金を、値動きのある投資に寄せすぎるのは危ない。逆に、老後資金のように20年、30年単位で育てたいお金をすべて預金に置くと、インフレに負ける可能性があります。

使い分けの目安

SBJ銀行のキャンペーンを使うなら、次のように分けると考えやすいです。

目的候補理由
5年使わない安全資金夏のボーナス定期5年もの金利は高いが資金拘束も長い
1〜2年程度の置き場夏のボーナス定期2年もの、新生活応援21か月もの金利と使いやすさのバランス
半年後に使う可能性がある資金新生活応援6か月もの短期で満期が来る
韓国旅行の決済SBJトラベルKデビット円定期とは別に、旅行用途で判断
長期資産形成NISA・投資信託・ETFなど元本割れリスクはあるが成長資産に回せる

一番やってはいけないのは、キャンペーン金利だけを見て、生活資金まで長期定期に入れてしまうことです。

定期預金は「余っているお金」ではなく、「いつ使うか分かっているお金」の置き場として考える方が使いやすいです。

よくある誤解

金利1.55%なら大きく儲かる?

大きく儲かるというより、安全資金の利息が増える、という見方です。

100万円を5年預けた場合の税引後利息は概算で約6.2万円です。家計にはありがたい金額ですが、資産形成の主役と見るほどではありません。

元本保証なら全額入れていい?

円定期預金は元本保証で、預金保険制度の対象です。ただし、預金保険は1金融機関ごとに元本1,000万円までと利息等が基本です。

大きな金額を預ける場合は、預金保険の範囲、家計の流動性、他行との分散を考えます。

キャンペーン金利は満期後も続く?

基本的には初回満期までです。自動継続後は、その時点の店頭表示利率などが適用されます。

満期後に放置してしまうと、思っていたほど利息が付かないことがあります。

トラベルKデビットも安全資金の置き場?

違います。トラベルKデビットは韓国旅行向けのウォン決済サービスです。

為替と手数料が絡むため、円定期預金と同じ感覚で見る商品ではありません。旅行や出張で実際に使う人向けです。

まとめ:1.55%は魅力的。ただし「期間」と「使う予定」を先に決める

SBJ銀行の2026年キャンペーンは、円定期預金を探している人にとって確認する価値があります。

特に夏のボーナス定期預金の5年もの年1.55%(税引前)は、低金利に慣れた預金者にはかなり目立つ水準です。新生活応援円定期預金も、6か月から21か月まで期間を選べるため、短中期資金の置き場として検討しやすい内容です。

ただ、判断の順番は金利からではありません。

使う時期
↓
必要な流動性
↓
預金保険の範囲
↓
金利と期間
↓
申し込み条件

この順番で見る方が、キャンペーンに振り回されにくいです。

年1.55%は魅力的です。けれど、5年間使わないお金でなければ、その魅力は少し薄れます。家計の安全資金、数年以内に使う予定のお金、長期投資に回すお金を分けたうえで、SBJ銀行の定期預金をどこに置くかを考えるのが現実的です。

参考

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本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。