決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 782.83億円 | 765.88億円 | +2.2% | 1,610億円 | 48.6% |
| 営業利益 | 13.62億円 | 20.05億円 | -32.1% | 非開示 | 算定不可 |
| 経常利益 | 13.43億円 | 19.05億円 | -29.5% | 28億円 | 48.0% |
| 純利益 | 12.09億円 | 11.07億円 | +9.2% | 20億円 | 60.5% |
| EPS | 11.23円 | 10.33円 | +8.7% | 18.56円 | 60.5% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +8.7% | 中間EPSと前年同期EPS | 中間純利益の伸びと同じ方向です。 |
| ROE | 直接記載なし | 中間決算短信 | 通期指標ではないため、ここでは簡易算定しません。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は1.7%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は13.62億円、前年比は-32.1%です。営業利益率は1.7%で、売上の伸びが利益に結び付いていません。
売上規模の確認
売上高は782.83億円、前年比は+2.2%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率は26.4%、純資産は184.93億円です。前年同期の24.7%から改善していますが、運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは-38.74億円です。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は売上高1,610億円、経常利益28億円、当期純利益20億円です。営業利益予想は短信に記載されていません。販売数量、為替、原材料費などの前提が崩れると、利益率の低い事業では影響が大きくなります。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産692.55億円、純資産184.93億円、自己資本比率26.4%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF-38.74億円、投資CF3.09億円、財務CF40.07億円、現金及び現金同等物の期末残高34.78億円です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
会計利益が見えていても、営業CFが弱い場合は市場の評価は伸びにくいです。利益よりキャッシュを確認する局面で、資金繰りや運転資金の重さが残れば上値は重くなります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高782.83億円(+2.2%)、営業利益13.62億円(-32.1%)、中間純利益12.09億円(+9.2%)という内容でした。営業利益と純利益の方向が異なるため、特別損益や税効果を分けて読む必要があります。
来期見通し
通期見通しは、売上高1,610億円、経常利益28億円、当期純利益20億円、EPS18.56円です。営業利益予想は非開示です。売上計画より、営業利益率と営業CFが改善するかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。増収と中間純利益の増加に対し、営業減益と営業CFのマイナスが重なりました。次回は営業利益率、営業CF、通期予想への進捗を同じ方向で確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 極洋「平成19年3月期 中間決算短信(連結)」、開示日: 2006-11-17