決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 568.44億円 | 522.06億円 | +8.9% | 2,500億円 | 22.7% |
| 営業利益 | 9.79億円 | 4.67億円 | +109.6% | 40億円 | 24.5% |
| 経常利益 | 11.03億円 | 3.80億円 | +190.1% | 40億円 | 27.6% |
| 純利益 | 7.54億円 | 5.51億円 | +36.8% | 27億円 | 27.9% |
| EPS | 71.80円 | 52.47円 | +36.8% | 257.07円 | 27.9% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +36.8% | 四半期EPSと前年同期EPS | 四半期純利益の伸びと同じ方向です。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は1.6%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は9.79億円、前年同期比+109.6%です。営業利益率は1.7%で、前年同期の0.9%から改善しました。
売上規模の確認
売上高は568.44億円、前年同期比+8.9%です。増収と利益率改善が同時に進んだ点は確認できます。
財務基盤
自己資本比率は23.4%、純資産は255.60億円です。前期末の25.6%から低下しており、運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は売上高2,500億円、営業利益40億円です。販売数量、為替、原材料費などの前提が崩れると、利益率の低い事業では影響が大きくなります。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産1,074.22億円、純資産255.60億円、自己資本比率23.4%を確認します。第1四半期短信ではキャッシュ・フロー計算書は作成されていません。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高568.44億円(+8.9%)、営業利益9.79億円(+109.6%)、四半期純利益7.54億円(+36.8%)という内容でした。利益率改善が次の四半期にも続くかが焦点です。
来期見通し
通期見通しは、売上高2,500億円、営業利益40億円、経常利益40億円、純利益27億円、EPS257.07円です。第1四半期の進捗率だけでなく、利益率が維持できるかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。増収増益と利益率改善は前向きですが、自己資本比率は前期末から低下しました。次回は営業利益率と通期予想への進捗を確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 極洋「平成30年3月期 第1四半期決算短信」、開示日: 2017-08-04