決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高637.09億円616.05億円+3.4%847億円75.2%
営業利益43.80億円40.52億円+8.1%58.30億円75.1%
経常利益52.66億円49.45億円+6.5%62.80億円83.9%
純利益48.29億円29.68億円+62.7%57.60億円83.8%
EPS154.34円93.69円+64.7348%184円83.9%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

ホクトは「国内きのこ事業」「海外きのこ事業」「加工品事業」「化成品事業」の4区分で開示しています。2026年3月期第3四半期のセグメント利益は営業利益ベースです。

セグメント売上高前年同期比セグメント利益見方
国内きのこ事業407.62億円+2.3%45.02億円上田第一きのこセンターの復旧が完了し、価格堅調も続いてセグメント利益は7.8%増となった。
海外きのこ事業61.22億円-0.4%7.78億円米国は新規顧客で補ったが、台湾の相場軟化とマレーシア・シンガポールの低迷で減益だった。
加工品事業61.89億円-2.5%4.68億円市販品、外食・中食向け、アーデンのOEM受注が伸び、売上減でも利益は28.8%増となった。
化成品事業106.34億円+14.7%4.66億円包装資材、農業資材、原料販売が支え、セグメント利益は67.2%増と伸びが大きい。

第3四半期累計では国内きのこの利益が全体を引っ張りました。海外きのこは売上・利益とも小幅に弱く、加工品は売上減でも採算が改善、化成品は大口設備案件と原料販売で伸びています。市場は、冬場需要で国内きのこの利益をどこまで守れるかを見る局面です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+64.7348%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は非開示、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は43.80億円、前年比は+8.1%です。増益の場合は本業の採算改善が示唆されますが、減益の場合はコストや販売環境を追加確認する必要があります。

売上規模の確認

売上高は637.09億円、前年比は+3.4%です。売上が伸びている場合でも、利益率とキャッシュ創出が伴っているかを合わせて見る必要があります。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は53.9%、純資産は620.62億円です。財務安全性を判断する際は、利益水準だけでなく資本の厚みも確認します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益が出ていても運転資金や投資負担でキャッシュ創出が弱い場合、本業の持続力を慎重に見る必要があります。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高847億円、営業利益58.30億円です。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗の変化には注意が必要です。

市場評価の変動可能性

ホクト株は、きのこ相場の季節性、原材料・エネルギー費、海外事業の採算が同時に見られます。決算数値が改善しても、事前期待との差によって市場反応は変わる可能性があります。

財務安全性

財務安全性では、総資産1150.84億円、純資産620.62億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率53.9%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

業界動向との関連

業界全体との比較には、同業他社の同時期決算や市場統計の確認が必要です。今回の記事では対象企業の決算短信を主資料とし、業界平均との差やシェア変化は断定せず、売上・営業利益・会社予想を中心に整理します。

株価への示唆

株価への示唆は条件付きで見る必要があります。営業利益の改善が継続し、会社予想の前提が崩れない場合は評価の下支え要因になります。一方、利益率低下や一時要因の剥落が見える場合は、評価が下振れる可能性があります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高637.09億円(+3.4%)、営業利益43.80億円(+8.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益48.29億円(+62.7%)という内容でした。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて確認することが重要です。本業の収益力とは異なる要因が含まれていないかを確認する必要があります。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高847億円、営業利益58.30億円、経常利益62.80億円、純利益57.60億円、EPS184円が示されています。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。増収増益計画であっても、販売数量、為替、コスト、投資負担が変われば達成難易度は変わります。

総合判断

総合判断は中立である。判断の根拠は、売上高637.09億円、営業利益43.80億円、純利益48.29億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、EPS、ROIC、PERの追加確認が焦点になります。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕 (連結)」、ホクト、開示日: 2026-02-13