決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 241.01億円 | 217.25億円 | +10.9% | 247億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 19.11億円 | 24.53億円 | -22.1% | 13億円 | 該当なし |
| 経常利益 | 19.77億円 | 26.69億円 | -25.9% | 14億円 | 該当なし |
| 純利益 | 14.10億円 | 19.43億円 | -27.4% | 10億円 | 該当なし |
| EPS | 251.17円 | 346.07円 | -27.4% | 178.07円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
セグメント
| 事業 | 外部売上高(百万円) | 前年同期(百万円) | 前年同期比 | セグメント利益(百万円) | 前年利益(百万円) | 利益増減率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 食品 | 20,136 | 18,009 | +11.8% | 1,286 | 1,744 | -26.3% |
| 外食 | 3,498 | 3,202 | +9.2% | 326 | 367 | -11.2% |
| エネルギー | 465 | 512 | -9.2% | 298 | 342 | -12.9% |
外部売上高を使用し、セグメント間売上高を重複計上していない。連結営業利益は1,911百万円。セグメント利益の合計との差には、会社が開示する調整額が含まれる。
財務安全性
財務安全性では、総資産226.36億円、純資産197.50億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率87.2%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF26.35億円、投資CF-21.80億円、財務CF-5.72億円、現金及び現金同等物の期末残高61.52億円です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -27.4% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 7.3% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は7.9%、総資産経常利益率は9%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
売上規模の確認
売上高は241.01億円、前年比は+10.9%です。ただし増収でも利益が残っていません。ここはかなり冷たく見られます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は87.2%、純資産は197.50億円です。資本余力は、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
営業減益
営業利益は19.11億円で、前年同期比22.1%減です。減益要因が価格転嫁、数量、原価、人件費のどこにあるかが論点です。営業利益率は7.9%です。
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは26.35億円です。売掛金、在庫、仕入れ条件による資金移動と、会計利益を照合する必要があります。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高247億円、営業利益13億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
株価の反応は、決算発表時の価格、出来高、市場予想などを併せて確認する必要があります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
株価への示唆はやや冷たいです。増収でも営業利益が残らない決算は、短期資金が材料視しても長続きしにくい。会社計画の営業利益13億円に届くには、次の四半期で利益率の改善を見せる必要があります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高241.01億円(+10.9%)、営業利益19.11億円(-22.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益14.10億円(-27.4%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。一時的な損益や税効果は、本業の収益力と分けて確認します。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高247億円、営業利益13億円、経常利益14億円、純利益10億円、EPS178.07円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高241.01億円、営業利益19.11億円、純利益14.10億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2023年6月期 決算短信 2022年7月1日~2023年6月30日迄」、アクシーズ、開示日: 2023-08-10