決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 23.72億円 | 24.12億円 | -1.7% | 25.45億円 | 該当なし |
| 営業利益 | -0.22億円 | 0.38億円 | 赤字転落 | 0.28億円 | 該当なし |
| 経常利益 | -0.18億円 | 0.39億円 | 赤字転落 | 0.28億円 | 該当なし |
| 純利益 | -0.27億円 | 0.24億円 | 赤字転落 | 0.18億円 | 該当なし |
| EPS | -36.71円 | 32.44円 | 赤字転落 | 24.19円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
セグメント
ホーブは4つの報告セグメントを開示している。外部顧客への売上高合計2,372.498百万円に対する構成比は、いちご果実・青果事業が87.8%と大半を占める。構成比は小数1位表示のため、合計は99.9%となる。
| セグメント | 売上高 | 前年同期 | 増減率 | 営業利益・損失 |
|---|---|---|---|---|
| いちご果実・青果 | 2,083.962百万円 | 2,153.986百万円 | 3.3%減 | 106.335百万円 |
| 種苗 | 58.017百万円 | 52.124百万円 | 11.3%増 | 24.463百万円 |
| 馬鈴薯 | 75.699百万円 | 74.657百万円 | 1.4%増 | △0.244百万円 |
| 運送 | 154.819百万円 | 131.943百万円 | 17.3%増 | 18.266百万円 |
いちご果実・青果は猛暑による出荷量・品質への影響や、原材料価格上昇を背景とする取扱数量の減少で減収減益となった。種苗は契約産地の栽培面積拡大と栽培指導業務が寄与し、増収増益。馬鈴薯は販売単価を引き上げたものの仕入単価上昇を吸収できず営業損失に転じ、運送は売上高が伸びた一方、外注費・人件費と車両更新に伴う減価償却費が利益を圧迫した。セグメント利益の調整額は△171.160百万円で、連結営業損失は△22.339百万円となる。
財務安全性
財務安全性では、総資産10.97億円、純資産6.90億円、参考自己資本6.90億円、自己資本比率62.9%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF1.55億円、投資CF-0.13億円、財務CF-0.41億円、現金及び現金同等物の期末残高4.05億円です。訂正後の自己資本は純資産と一致します。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 赤字転落 | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | -3.9% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は-0.9%、総資産経常利益率は-1.7%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は-0.22億円です。赤字が残る決算では、売上成長より固定費吸収と採算の確認が先になります。
売上規模の確認
売上高は23.72億円、前年比は-1.7%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率は62.9%、純資産と参考自己資本はともに6.90億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。今回の訂正は参考自己資本の表示だけで、総資産、純資産、自己資本比率、1株当たり純資産額は変わりません。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは1.55億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高25.45億円、営業利益0.28億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
市場はまだ信用しにくい内容です。売上、利益率、キャッシュのうち少なくとも一つがはっきり改善しないと、決算を買う理由は作りにくいでしょう。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高23.72億円(-1.7%)、営業利益-0.22億円、親会社株主に帰属する当期純利益-0.27億円という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高25.45億円、営業利益0.28億円、経常利益0.28億円、純利益0.18億円、EPS24.19円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は弱気。判断の根拠は、売上高23.72億円、営業利益-0.22億円、純利益-0.27億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。
訂正開示の反映
ホーブは2026-09-08に「(訂正・数値データ訂正)「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。
訂正理由は、サマリー情報の「2026年6月期の連結業績(2025年7月1日~2026年6月30日)(2)連結財政状態」に記載した参考自己資本の数値に誤りがあることが判明したためである。
| 訂正箇所 | 訂正前 | 訂正後 |
|---|---|---|
| 2026年6月期の参考自己資本 | 691百万円 | 690百万円 |
総資産1,097百万円、純資産690百万円、自己資本比率62.9%、1株当たり純資産額906.11円、および2025年6月期の各数値は訂正対象ではない。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、ホーブ、開示日: 2026-08-07
- 「(訂正・数値データ訂正)「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」、ホーブ、開示日: 2026-09-08
- ホーブ 公式IR決算アーカイブ