決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 566.49億円 | 472.50億円 | +19.9% | 704.12億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 129.92億円 | 86.46億円 | +50.3% | 156億円 | 該当なし |
| 経常利益 | 114.35億円 | 79.61億円 | +43.6% | 135億円 | 該当なし |
| 純利益 | 80.40億円 | 53.57億円 | +50.1% | 93.79億円 | 該当なし |
| EPS | 202.74円 | 135.09円 | +50.1% | 236.49円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
セグメント
ウエストホールディングスは2026年8月期に5つの報告セグメントを開示しました。売上高はセグメント間取引を含み、利益は全社費用等の調整前です。蓄電所事業の利益が大きく伸びた一方、再生可能エネルギー事業は減収減益でした。
| 報告セグメント | 売上高 | セグメント営業利益 |
|---|---|---|
| 再生可能エネルギー | 247.56億円 | 21.65億円 |
| 蓄電所 | 217.28億円 | 84.19億円 |
| 省エネルギー | 10.07億円 | 1.65億円 |
| 電力 | 74.43億円 | 16.23億円 |
| メンテナンス | 18.91億円 | 3.58億円 |
その他事業は売上高1.60億円、営業利益1.60億円です。表中の売上高には内部取引が含まれるため、連結売上高566.49億円とは一致しません。
財務安全性
財務安全性では、総資産1635.70億円、純資産417.52億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率25.3%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF72.34億円、投資CF-45.33億円、財務CF-10.21億円、現金及び現金同等物の期末残高375.02億円です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +50.1% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 20.7% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | PER比較なし | 株価評価の前提となる観測値なし | 本稿ではPERを試算しません。 |
営業利益率は22.9%、総資産経常利益率は7.3%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
2026年8月期の営業利益は129.92億円、営業CFは72.34億円でした。蓄電所事業のセグメント営業利益は84.19億円へ増え、連結増益の主因になっています。会社は2027年8月期の売上高704.12億円、営業利益156億円を計画しています。## リスク要因
再生可能エネルギー事業は売上高が前期比24.7%減、営業利益が52.4%減でした。非FIT発電所の引き渡しが計画を下回り、一部案件で採算も低下したと会社は説明しています。系統用蓄電池では2026年8月から接続検討数に上限が設けられ、パイプラインの全件が事業化するとは限りません。次期計画の達成は案件の連系・引き渡しと利益率に左右されます。## 業界動向との関連
会社は再生可能エネルギーの導入拡大とデータセンター等の電力需要を事業機会に挙げる一方、蓄電池の系統接続審査の運用変更も報告しています。蓄電所事業の成長を見る際は、申請件数に加え、接続可能性と売却後の保守収入を区別する必要があります。## 株価への示唆
今期実績と次期計画はいずれも増益ですが、今期利益は蓄電所事業に大きく依存しました。蓄電所の引き渡しが計画どおり進むか、再エネ事業の採算が底打ちするかで、次期計画の確度は変わります。株価の観測値を前提にしたPERや理論株価は示していません。## 今期の総括
2026年8月期は売上高と利益が伸び、営業CFも72.34億円の黒字でした。ただし、セグメント間では蓄電所が急拡大し、再生可能エネルギー、メンテナンス、省エネルギーは減益です。全体の増益率だけでは事業構成の変化が見えにくい決算でした。## 来期見通し
2027年8月期は売上高704.12億円(前期比24.3%増)、営業利益156億円(同20.1%増)、純利益93.79億円(同16.6%増)を会社が予想しています。蓄電所の事業化に加え、非FIT太陽光の引き渡し時期とメンテナンス契約の積み上がりが計画の確認点です。## 総合判断
総合判断は中立。今期の増益と営業CFは支えになりますが、利益成長の中心は蓄電所事業です。再エネ事業の採算回復、系統接続、案件引き渡しが次期計画に沿って進むかを確認します。## 出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年8月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、ウエストHD、開示日: 2026-10-15