ファーストコーポレーション 1430 2019年5月期第2四半期決算 売上高89.44億円(-12.4%) 営業利益: 9.44億円 売上高: 89.44億円 リスク: 受注採算・案件進捗 在庫評価・回転 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高89.44億円102.11億円-12.4%214.99億円41.6%
営業利益9.44億円10.37億円-8.9%19.95億円47.3%
経常利益9.39億円10.30億円-8.8%19.89億円47.2%
純利益6.44億円7.05億円-8.6%13.72億円46.9%
EPS48.24円52.87円-8.8%102.78円46.9%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

ファーストコーポレーションは平成31年5月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)において、報告セグメント別の詳細損益を限定的に開示している。当期の全社売上高は89.44億円、営業利益は9.44億円であり、事業別・サービス別の営業利益配分は決算短信からは確認できない。このため、セグメント評価では全社利益率とキャッシュ・フローの連動を優先して確認する。

財務安全性

財務安全性では、総資産124.49億円、純資産53.49億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率42.9%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF-8.29億円、投資CF-0.03億円、財務CF-8.53億円、現金及び現金同等物の期末残高61.05億円です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-8.8%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は10.6%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

売上規模の確認

売上高は89.44億円、前年比は-12.4%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は42.9%、純資産は53.49億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

営業減益

営業利益は9.44億円で、前年同期比8.9%減です。減益要因が価格転嫁、数量、原価、人件費のどこにあるかが論点です。営業利益率は10.6%です。

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは-8.29億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高214.99億円、営業利益19.95億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

会計利益が見えていても、営業CFが弱い場合は市場の評価は伸びにくいです。利益よりキャッシュを確認する局面で、資金繰りや運転資金の重さが残れば上値は重くなります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高89.44億円(-12.4%)、営業利益9.44億円(-8.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益6.44億円(-8.6%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高214.99億円、営業利益19.95億円、経常利益19.89億円、純利益13.72億円、EPS102.78円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は弱気。判断の根拠は、売上高89.44億円、営業利益9.44億円、純利益6.44億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「平成31年5月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」、ファーストコーポレーション、開示日: 2019-01-10