決算サマリー
| 項目 | 2027年5月期1Q | 前年同期比 | 2027年5月期会社予想 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 71.89億円 | -3.1% | 440.00億円(+20.8%) |
| 営業利益 | 4.71億円 | +9.2% | 35.00億円(+20.9%) |
| 経常利益 | 4.13億円 | -3.3% | 30.00億円(+11.5%) |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 2.70億円 | -4.8% | 20.70億円(+10.0%) |
| EPS | 22.24円 | -6.3% | 163.65円 |
営業利益は前年同期を上回りましたが、経常利益と純利益は減少しました。通期予想は7月公表値から変更ありません。単純進捗率は売上16.3%、営業利益13.4%、純利益13.0%ですが、マンションの完成・引き渡し時期に左右されるため、1四半期の比率だけで達成度を判断できません。
セグメント
建設事業は売上高60.11億円(+5.0%)、セグメント利益6.93億円(+5.5%)でした。第1四半期は2件を受注し、受注高206.11億円、受注残高428.15億円を確保。受注残は通期受注計画350億円を上回る規模ですが、契約から施工・引き渡しまでの期間や採算が売上計上時期を左右します。
不動産事業は売上高10.72億円(-34.8%)に対し、セグメント利益は0.91億円(+19.7%)でした。報告セグメント利益の合計と連結営業利益には全社費用などの調整があり、単純合算はできません。
財務安全性
総資産は398.00億円、純資産は113.87億円、自己資本比率は28.6%でした。前期末の自己資本比率34.5%から低下しています。仕掛販売用不動産は前期末170.66億円から204.73億円へ、現金及び預金は26.25億円から56.75億円へ増加しました。四半期決算短信にはキャッシュ・フロー計算書がなく、営業CFの比較はできません。完成工事未収入金等も87.25億円あり、案件の引き渡しと代金回収を合わせて追う必要があります。
業績を見るポイント
第1四半期の建設事業は増収増益で、受注高も大きく積み上がりました。一方、首都圏のマンション着工・供給は前年同期を下回ったと会社は説明しており、資材価格と労務費、人手不足も続いています。確保した受注残を計画利益率で施工できるか、工期の遅れや原価上昇が採算を損なわないかが焦点です。
会社は2028年5月期に売上高500億円を目指す中期計画の下で、人材採用・育成にも投資する方針です。今期は売上高20.8%増を計画しているため、下期偏重の引き渡しが予定通り進むかを受注残の消化と合わせて確認します。
株主還元
2027年5月期の年間配当予想は51円で、前期実績48円から増配の計画です。今回の決算短信では配当予想に変更はありません。
総合判断
建設事業の受注残は厚く、営業利益も前年同期を上回りました。ただ、不動産事業の減収、経常・純利益の減少、自己資本比率の低下が同時に見られます。受注残が引き渡しと利益に変わるペース、仕掛不動産・売掛債権を含む資金回収を次の四半期で確かめたい内容です。
出典
- ファーストコーポレーション「2027年5月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」2026年10月15日(決算短信PDF)