G-SAAFHD 1447 2027年3月期第1四半期決算 売上高66.68億円(-7%) 営業利益: 2.40億円 売上高: 66.68億円 リスク: 有価証券評価損 特別調査費用 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高66.68億円71.71億円-7%283.27億円23.5%
営業利益2.40億円0.80億円+198.9%12億円20.0%
経常利益1.96億円0.93億円+110.7%10.50億円18.7%
純利益-12.99億円-0.14億円赤字拡大4.41億円該当なし
EPS-53.34円-0.6円赤字拡大18.1円該当なし

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

事業売上高前年同期比セグメント損益前年同期
コンサルティング3.34億円-5.2%-0.20億円-0.73億円
システム開発12.68億円-2.4%0.49億円-0.22億円
人材5.72億円-56.5%2.24億円2.15億円
建設土木44.95億円+7.2%3.31億円-0.28億円
その他0.00億円-98.9%-0.00億円-0.22億円

売上減は、2026年3月に連結除外したアイニードを前年同期に含む人材事業の反動が中心です。一方、建設土木は大型基礎工事の進捗や固定費適正化で黒字転換し、システム開発もガバメントクラウド・IoT需要を取り込んで黒字化しました。報告セグメント利益5.84億円から、内部取引消去、のれん償却、全社費用などを差し引いた連結営業利益は2.41億円です。

財務安全性

財務安全性では、総資産160.61億円、純資産18.28億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率10.4%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率赤字拡大当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は3.6%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は2.40億円と約3倍に拡大しました。建設土木とシステム開発の黒字転換、販管費1.64億円の減少が寄与しており、売上減の中で採算は改善しています。

売上規模の確認

売上高は66.68億円、前年比は-7%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率は10.4%、純資産は18.28億円です。投資有価証券評価損などで純資産が減っており、財務余力は厚くありません。

リスク要因

巨額の特別損失

投資有価証券評価損10.19億円と特別調査費用3.40億円を計上し、特別損失は13.88億円に膨らみました。本業は黒字でも最終損失12.99億円となった主因で、評価損の追加発生と調査後の対応が最大の確認点です。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高283.27億円、営業利益12億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

低い自己資本比率

自己資本比率は10.4%まで低下しました。今後の損失吸収力が限られるため、営業黒字の継続だけでなく、有利子負債と純資産の回復を確認する必要があります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高66.68億円(-7%)、営業利益2.40億円(+198.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益-12.99億円という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高283.27億円、営業利益12億円、経常利益10.50億円、純利益4.41億円、EPS18.1円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立です。建設土木とシステム開発の黒字化は評価できますが、特別損失13.88億円と自己資本比率10.4%が重い内容です。次回は調査後の対応、追加評価損の有無、純資産の回復を優先して確認します。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、G-SAAFHD、開示日: 2026-08-13