決算サマリー
| 項目 | 2026年4月期 | 2025年10月期 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 純資産 | 156.90億円 | 133.61億円 | ファンド規模は拡大 |
| 主要投資資産 | 154.10億円 | 131.49億円 | 株式が中心 |
| 現金・預金・その他資産 | 2.80億円 | 2.12億円 | 負債控除後ベース |
| 発行済口数 | 42.6万口 | 42.6万口 | 口数は横ばい |
| 1口当たり基準価額 | 36,814円 | 31,348円 | 基準価額は上昇 |
| 1口当たり分配金 | 330円 | 307円 | 分配金は増加 |
定量評価
| 指標 | 変化 | 見方 |
|---|---|---|
| 純資産増減率 | +17.4% | 基準価額上昇が主因と見られる |
| 基準価額変化率 | +17.4% | 対象指数の動きに沿った確認が必要 |
| 分配金変化率 | +7.5% | 分配金だけで利回り評価しない |
| 主要投資資産比率 | 98.2% | 株式ETFとしての投資比率は高い |
ポジティブ要因
基準価額の上昇
1口当たり基準価額は31,348円から36,814円へ上昇した。口数が大きく変わっていないため、純資産の増加も基準価額の上昇による部分が大きい。
分配金の増加
1口当たり分配金は307円から330円に増えた。ただし、ETFの分配金は構成銘柄の配当、運用期間、ファンドの会計処理に左右される。分配金だけで有利不利を決めるのは危ない。
リスク要因
指数連動型商品の価格変動
このETFは野村企業価値分配指数(配当含む)への連動を目指す商品である。個別企業の業績ではなく、指数構成銘柄全体の株価、配当、需給の影響を受ける。
流動性と乖離
ETFでは、基準価額と市場価格が常に完全一致するとは限らない。売買時は出来高、スプレッド、基準価額との乖離を確認したい。
財務安全性
ファンドの純資産は156.90億円、主要投資資産は154.10億円、現金・預金・その他資産は2.80億円だった。企業分析で見る自己資本比率やROEではなく、純資産規模、投資対象、口数の安定性を中心に見る。
業界動向との関連
日本株ETFでは、TOPIXや日経平均だけでなく、テーマ型・スマートベータ型の資金流入も比較対象になる。NF企業価値は企業価値分配指数に連動するため、配当や資本効率を意識する相場では見られやすい一方、テーマの人気が落ちると出来高が細りやすい。
株価への示唆
基準価額は上がっているが、ETFの市場価格は指数の変動と売買需給で動く。短期的な値上がりより、指数の中身、信託報酬、分配方針、出来高を合わせて確認する局面である。
今期の総括
2026年4月期は、純資産と基準価額がともに増えた。ファンド規模は小さすぎる水準ではないが、個別大型ETFに比べれば流動性確認は欠かせない。分配金も増えたが、ここだけを見て利回り商品として扱うのは雑である。
来期見通し
ETFの次期見通しは、運用会社の業績予想ではなく連動対象指数の値動きに左右される。確認点は、指数構成銘柄の配当動向、日本株バリュー株への資金流入、売買出来高、基準価額との乖離である。
総合判断
総合判断は中立。基準価額と純資産は改善しているが、投資判断では分配金だけでなく、対象指数の特徴と市場価格の乖離を確認する必要がある。
出典
本記事は、対象ETFが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「NEXT FUNDS 野村企業価値分配指数連動型上場投信 決算短信」、NF企業価値、開示日: 2026-06-01