決算サマリー
| 項目 | 当期 | 前期 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 主要投資資産 | 8998.94億円 | 7663.09億円 | +17.4% |
| 現金・預金・その他 | -4.21億円 | -3.96億円 | 減少 |
| 純資産 | 8994.73億円 | 7659.13億円 | +17.4% |
| 発行済口数 | 74261千口 | 70782千口 | +4.9% |
| 1口当たり基準価額 | 12,112円 | 10,821円 | +11.9% |
| 1口当たり分配金 | 非開示 | 非開示 | 比較困難 |
セグメント
ETFには事業会社の報告セグメントという概念は適用されません。当期末の資産構成は、主要投資資産8998.94億円、現金・預金・その他-4.21億円で、純資産は8994.73億円です。金地金を主要投資資産とする現物保管型ETFであり、事業別の損益は開示されていません。
財務安全性
ETFでは事業会社の自己資本比率よりも、総資産9095.08億円、負債100.35億円、純資産8994.73億円のバランスを優先して見ます。純資産の厚みと発行済口数の推移が、継続性と流動性を判断する基礎になります。
定量評価
純金信託は、大阪取引所の金1グラム当たり先物価格を貴金属業者のフォワードレートで現在価値に引き直した価格に基づく金地金ETFです。純資産は8994.73億円、発行済口数は74261千口、1口当たり基準価額は12,112.38円でした。期中は設定8301千口、転換4822千口で、口数は純増しています。
ポジティブ要因
純資産の変化
純資産は8994.73億円で、前期の7659.13億円から+17.4%でした。1口当たり基準価額も10,820.81円から12,112.38円へ上昇し、資産価格の上昇と口数増の両面が寄与しています。
口数と需給
期末の発行済口数は74261千口で、前期末の70782千口から+4.9%でした。設定8301千口に対し転換4822千口で、差し引き3479千口の純増です。
基準価額と分配金
1口当たり基準価額は12,112.38円で、前期の10,820.81円から+11.9%でした。1口当たり分配金は非開示です。
リスク要因
連動対象の価格変動
大阪取引所の金先物価格とフォワードレートを基にした指標が下落すれば、基準価額も下がります。純資産の増加がそのまま運用収益の安定を意味しない点は押さえておきたいところです。
連動乖離・運用コスト
信託報酬などの運用コスト、構成銘柄の入れ替え、配当・税金の処理により、基準価額の騰落率が連動対象指数と完全には一致しない場合があります。
資金流出入の偏り
主要投資資産は8998.94億円、現金・預金・その他は-4.21億円です。口数の転換や市場での売買が大きく偏れば、純資産の変動とは別に需給面の重しになります。
業界動向との関連
ETFでは、連動対象の値動きと資金流入出を分けて見ることが重要です。 同種ETFとの比較では、純資産の増減だけでなく発行済口数や分配金の安定性も重要です。
株価への示唆
ETFでは企業の株価というより、市場価格が基準価額に対してどの程度安定しているかを見る局面です。純資産と口数が同時に増える局面は需給面で追い風になりやすく、逆に解約超が続くと値動きは重くなりやすいです。
今期の総括
今期は純資産8994.73億円、発行済口数74261千口、1口当たり基準価額12,112.38円を確認する決算でした。金価格の上昇だけでなく、口数が純増した点も資産規模を押し上げています。
来期見通し
ETFのため事業会社の会社予想はありません。次回は、連動対象指数の方向、指数との連動乖離、純資産残高、発行済口数、分配金水準の変化を継続確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の軸は、純資産8994.73億円、1口当たり基準価額12,112.38円、発行済口数74261千口です。金価格が追い風の局面でも、基準価額の変動と口数の純増を分けて追う必要があります。
出典
本記事は、対象ETFが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年7月期(2026年1月21日~2026年7月20日)中間決算短信」、純金信託、開示日: 2026-09-02