ハンモック 173A 2027年3月期第1四半期決算 売上高12.12億円(+6.6%) 営業利益: 1.21億円 売上高: 12.12億円 焦点: 営業利益進捗13.7% クラウド原価と下期偏重 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高12.12億円11.37億円+6.6%52.87億円22.9%
営業利益1.21億円0.99億円+22.2%8.83億円13.7%
経常利益1.25億円0.93億円+34.7%8.99億円13.9%
純利益0.81億円0.63億円+29.9%5.85億円13.8%
EPS19.44円15円+29.6%138.98円14.0%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

同社はソリューション提供事業の単一セグメントですが、ソリューション別売上高を開示しています。

ソリューション売上高構成比前年同期比
ネットワークソリューション7.76億円64.0%+8.7%
セールスDXソリューション3.35億円27.6%+4.1%
AIデータエントリーソリューション1.02億円8.4%-0.7%

ネットワークではAssetViewのクラウドサービスが伸び、ARRは15.65億円(26.6%増)、同ソリューション売上に占めるクラウド比率は50.0%となりました。セールスDXのOEM除外後ARRも12.02億円へ増えた一方、AIデータエントリーはWOZEの処理量減少で小幅減収です。ソリューション別利益は開示されていません。

財務安全性

総資産は70.71億円、純資産は31.25億円、自己資本比率は44.2%です。第1四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、営業・投資・財務CFは開示されていません。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+29.6%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は10.0%で、前年同期の8.7%から改善しました。売上総利益は4.65億円(3.3%増)にとどまりましたが、広告宣伝費の減少などで販管費が2.0%減り、営業増益につながっています。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は1.21億円、前年同期比22.2%増。増収率を上回る利益成長となり、営業利益率も1.3ポイント改善しました。

売上規模の確認

売上高は12.12億円、前年同期比6.6%増。主力ネットワークソリューションが8.7%増収となり、クラウドARRの拡大が全社成長をけん引しました。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は44.2%、純資産は31.25億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

通期予想は売上高52.87億円、営業利益8.83億円です。第1四半期の進捗率は売上高22.9%に対し営業利益13.7%で、利益は下期偏重です。AWSなどクラウド利用料やソフトウェア償却費の増加が続けば、計画利益率16.7%への引き上げが難しくなります。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

中堅・中小企業でもクラウド移行とセキュリティ投資が進み、IT資産管理や営業DXへの需要は底堅い状況です。一方、SaaS型売上の拡大はクラウド利用料も押し上げるため、ARR成長と粗利率をセットで見る必要があります。

株価への示唆

増収増益と年間65円への増配予想は支援材料です。ただし営業利益進捗13.7%は低く、株価が評価を切り上げるには、クラウドARRの成長を維持しながら第2四半期以降に利益進捗を加速できることが必要です。

今期の総括

第1四半期は売上高12.12億円、営業利益1.21億円、四半期純利益0.81億円と増収増益でした。主力AssetViewのクラウド化と販管費抑制が利益を押し上げた一方、粗利の伸びは売上成長を下回っており、原価面には注意が残ります。

来期見通し

通期予想は売上高52.87億円、営業利益8.83億円、経常利益8.99億円、純利益5.85億円、EPS138.98円で据え置かれました。配当予想は中間20円、期末45円、年間65円へ修正されています。次の確認点は利益進捗とクラウド原価の吸収です。

総合判断

総合判断は中立。主力クラウドサービスのARR拡大、増収増益、増配予想は前向きですが、営業利益の通期進捗は13.7%にとどまります。下期偏重の計画を埋める利益加速が確認できるまでは、成長性と進捗リスクを両方見る局面です。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」、ハンモック、開示日: 2026-08-14